「かみふらの女性史」掲載に当たって

 上富良野町は、明治30(1897)年の開拓入植を開基としており、平成9(1997)年に開基百年を記念する各種行事・事業が行われました。
 女性の立場で、郷土の発展に寄与した先達の足跡を探り、そして後世に伝えたいものと計画を練る女性グループがあり、この記念事業の採択を受けて一挙に具体化が進んで、『かみふらの「女性史をつくる会」』による『かみふらの女性史』が平成10(1998)年3月に出版されました。
 上富良野町郷土をさぐる会では、広くご覧いただけるよう、また、検索機能により情報を求めやすいよう、上富良野に係わる印刷出版物を文字データ化してWEB上に掲載しています。
 出版から20年以上を経過してしまいましたが、ようやく『かみふらの女性史』を掲載することになりました。
令和3年4月1日
上富良野町郷土をさぐる会    会長 中村 有秀
かみふらの「女性史をつくる会」 会長 倉本千代子
平成10年3月発行の本誌からOCRにより文字データ化したものです。
読み取り、変換誤字があるかとおもいますが、ご容赦ください。
本誌中にある写真、図画、表については、掲載に当たってカットしています。
現在と当時の住居表示は異なっているほか、執筆者の中には既に故人となられている方もあり、環境も変異しておりますのでご承知の上ご覧ください。

かみふらの女性史目次

はじめに 倉本千代子
発刊によせて 上富良野町長   尾岸 孝雄
発刊を祝して 北海道上川支庁長 湯浅 国勝
かみふらの町について  
     
第一章 開拓編 女性のくらし
第一章 序  文  
清  富
  過ぎ去った八十年 対馬きよの
日  新
  日新に根を下ろして六十六年 佐川 千秋
草  分
  母なる大地に生きて 清野 てい
  ふる里、上富良野の歴史と共に 高士ミドリ
里  仁
  里仁で生きた母の人生 数山 ノブ
  母を偲んで 清水ユキエ
江  幌
  生いたちの記録 佐藤あさ子
静  修
  私の戦中戦後 益山上シ子
江  花
  米寿をむかえて 安部きみ子
日 の 出
  私の歩んだ人生 井村 八重
  私の人生 石川フジエ
  母「川田ヨツ」のこと 川田 フミ
島  津
  北海道に誘われて 北野 さと
  新天地島津に暮して 北川 ハル
  島津の女性たち 水谷トシエ
旭  野
  旭野に生きて 林 トヨメ
富  原
  家族に支えられて 大森ウメ子
東  中
  母を想う−いばらの道 岩崎トメノ
  私の生い立ちの記 三橋 とみ
市 街 地
  九十四年を生かされて 田中 さい
  虎杖を燃して 五十嵐春江
  かみふに惹かれて 藤原 和子
  九十年の追憶 成田 くに
  人生八十年の思い出 諏訪キヨエ
     
第二章 激動編 女性の戦中・戦後
第二章 序 文
  戦中・戦後の想い出 朝日テル子
  過ぎし日を顧みて 伊藤カヲル
  私の半生記 岡和田広子
  新生を求め、生かされて 長内よしゑ
  引揚体験、第二次世界大戦の果てに 田中きよ子
  援農学徒を受け入れて 田中  久
  従軍看護婦を志した姉の思い出 前川千代子
  樺太から上富良野に引き揚げて 丸藤 キエ
  激動の時代に生きて 若佐 トミ
  私の戦争体験から 若佐マサ子
  私の戦時中と敗戦の思い出  和田 アキ
     
第三章 団体編 女性の団体活動
第三章 序 文
  上富良野町婦人団体連絡協議会. 会長 松浦 正子
  交通安全協会婦人部 部長 松浦 正子
  赤十字奉仕団 委員長 佐々木幸子
  商工会婦人部 部長 小沢 治子
  中央婦人会 会長 竹谷 愛子
  女性学級 運営委員長 羽賀美代子
  婦人ボランティアあゆみ会 会長 一宮 孝子
  婦人スポーツ団体協議会 会長 米田スミ子
  JAかみふらの女性部 部長 伊藤 元子
  更生保護婦人会 会長 高橋よしの
  母子会 会長 久我みち子
  連合婦人会 六平 美子
  地区婦人会
     清富婦人会
     日清婦人会
     草分婦人会
     里仁婦人会
     日の出婦人会
     江幌婦人会
     静修婦人会
     江花婦人会
     島津婦人会
     旭野婦人会
     富原婦人会
     東中婦人会     
  女子青年団
     
第四章 個人編 女性の職業
第四章 序 文
  母・娘・嫁三代 美容業ひと筋七十年 庵本はつゑ
  我が旅路 植田 スミ
  助産婦を天職として 及川 綾子
  美しい事≠ェ好きだから 大倉 才子
  幼稚園教諭として 門上 信子
.  商店昔話・思い出すままに 金子 須美
  「中茶屋」の思い出 工藤よしの
  助産婦として 澤田ツヤ子
  教育・育成に捧げた我が人生 鈴木弥江子
  老人家庭奉仕員「ホームヘルパー」第一号 高橋よしの
  和裁と私 高松 廸子
  華道・茶道と共に 田中喜代子
  霧の中の思い出 森本 愛子
  若佐商店を営んで

若佐アヤノ

  回想 母として自衛官として 沼倉 智子
  上富良野駐屯地の沿革の概要 駐屯地広報室
  婦人自衛官の誕生と展望 駐屯地広報室
     
第五章 資料編 女性のあゆみ
.かみふらの女性のあゆみ
  
 参考文献・資料
 編 集 凡 例
 協 力 者 名
 あとがきかみふらの「女性史をつくる会」会員