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発刊を祝して
北海道上川支庁長 湯浅 国勝
女性の手による「かみふらの女性史」が発刊されましたことに対し、心からお慶び申し上げます。
百年前、上富良野町に開拓の斧が入れられてから、先人のたゆまざる苦闘と開拓者精神により、今日の上富良野町が築かれ、今まさに次の飛躍の時を迎えようとしています。
こうした時期に「かみふらの女性史」を発刊されましたことは、女性の目から郷土の発展の足跡をたどり、男性とともに今日の上富良野町を築いてこられた女性たちの偉業をしのぶ上で誠に意義深いことであり、倉本会長をはじめ「かみふらの女性史をつくる会」会員の皆様の熱意とご努力に心から敬意を表します。
まもなく新たな世紀を迎えようとしている現在、女性自らの価値観、ライフスタイルは、高学歴化や社会進出などによって大きく変化しており、高齢化や国際化などの社会環境の変革と相俟って、社会のあらゆる分野への参画が求められています。
このため、道においては、男女がともに対等な立場で参画し、支えていく社会の実現を目指し、平成九年三月「男女共同参画プラン」を策定し、地域社会に女性が積極的に参画できるよう、環境づくりに努めているところです。
活力に満ちた豊かで潤いのある地域社会の創造は、道民全ての願いであり、開基一〇〇年を迎えられた上富良野町においても「個性と活力みなぎる住みよい二十一世紀のかみふらの」の実現を目指しておられますが、このような地域社会を実現するうえでも、今後益々、女性の担う役割が重要になってまいります。
こうした意味からも、他地域に先駆け、女性の手による女性史が発刊されましたことは大変意義深いことであり、重ねて、「つくる会」の皆様、そして物心両面から強力にバックアップされた町及び関係者の皆様に対し、心から敬意を表します。
終わりに、本史の刊行を契機に、町民各位が開拓者精神を受け継ぎ、よりよい町づくりに一層努められることを祈念いたしまして、お祝いの言葉といたします。
かみふらの 女性史 平成10(1998)年3月1日発行
編集兼発行者 かみふらの「女性史をつくる会」 会長 倉本 千代子