郷土をさぐる会トップページ        かみふらの女性史目次ページ

第三章 団体編 女性の団体活動

地区婦人会 東中婦人会

 明治の年代から愛国婦人会の会員はあったが、東中に組織を持ったのは大正七年頃で、会長は西谷イワだった。
 会長−副会長−役員(二二人)−会員(一八五人)
の構成で、経費は田畑の除草、秋の刈り入れなど共同作業によってまかなっていた。
 国防婦人会が設置されてから会員は重複することになったが、会員数も四二〇人となり次のような事業を行っていた。
 田畑の仕事。手不足家庭への応援。貯蓄。
 出征家族・戦没遺家族への慰問。出征兵士に慰問袋の送付。赤十字病院慰問。
 英霊の出迎え。護国神社参拝。
 このように戦前戦中に東中婦人会が活動し発達したのは、婦人会の区域が広大で会員も多く、これが当時の国策遂行という目標に迷うことなく立ちむかったからである。
 戦後の東中婦人会は、婦人の知識向上を目的として昭和二十七年二月六日に結成された。
 家計についての婦人座談会。敬老会。住民会・公民館・農協婦人部と共催で盆踊り大会を行い、農産物品評会には作品展示会を併せて行ったり、礼儀作法の講習会。料理講習会等の事業や活動をしていた。
 会長として次の方々の名が残されている。
 渥美コトラ・西谷きみ・石田ハル・矢田部キミ・斉藤ハル・吉野シズカ・奥野千枝子・岩田キミ・小田ツネ・内村くにゑ・伊藤カヲル。

かみふらの 女性史  平成10(1998)年3月1日発行
編集兼発行者 かみふらの「女性史をつくる会」 会長  倉本 千代子