第三章 団体編 女性の団体活動
交通安全協会婦人部
部長 松浦 正子
一、設立の年月日 昭和五十八年三月
二、設立の動機
上富良野町で昭和五十六年、五十七年と町内での若者による大きな死亡事故が続き、その後も交通事故が増え続けたことから、上富良野町交通安全協会でも何とか事故をなくそうと言う事で婦人部、青年部組織を作り、事故防止を計ることになった。
当時、中央婦人会から安全協会の理事として出ていたので、婦人の方々が中心になって組織づくりをする事になり、とにかく現在ある婦人の組織に呼びかけをする事になった。設立にあたり次の団体・中央婦人会、商工会婦人部、農協婦人部、日赤奉仕団、ボランティアあゆみ会から準備委員を出していただき、その中でいろいろと検討し、交通安全協会婦人部の設立となった。
三、結成にあたり
働きかけをされた各団体の代表者(中央婦人会竹谷愛子、商工会婦人部温泉光恵、日赤奉仕団六平美子、ボランティアあゆみ会一宮孝子、農協婦人部手塚とも子)にお願いし、とりあえず各団体の会員の方々に加入していただく事になった。(目標は上富良野町全戸加入)
四、初代役員
初代部長、松浦正子、副部長、正端サト子、谷本千代子、会計、竹谷愛子、監事、高尾君子、北川燈の役員で発足。
五、当初構成員と活動
結成時の人員は五百人。年齢層は四十代から六十代くらいであった。
「交通安全は家庭から」のスローガンをかかげ実践、普及に努め、交通安全協会の行う各種運動に協力、また家庭を中心に交通安全の意識を持っていただき「事故にあわない、起こさない」住み良い町づくりに努めた。
五十一年一月から広報紙「ななかまど」を発刊し、年間二回の発行で全戸に配布。「ななかまど」の由来は町の街路樹として数多く植えられ、初夏の新緑秋の紅葉と町行く人の目を楽しませ、交通安全を街路より見守っているかの様に成長するななかまどの木にちなんで名付けられた。
六、現在までの推移
・昭和六十三年四月、北海道交通安全母の会加入
・平成六年十月、交通安全婦人部結成十周年記念
・北海道交通安全母の会会長交通安全功労者表彰
平成三年六月 松浦 正子
平成五年六月 正端サト子
・北海道交通安全母の会会長交通安全功労団体表彰
平成六年六月 上富良野町交通安全母の会
・上富良野町交通安全協会会長表彰
平成六年十月 正端サト子、谷本千代子、竹谷愛 子、高尾君子(平成七年死去)、北川 澄、倉本千代子、坂下直子、松浦正子
七、現在の活動状況
「交通安全は家庭から」をスローガンに家庭内での交通安全に対する安全管理、安全意識の普及啓蒙交通安全運動の実施の三項目を指針にかかげ活動を進めています。
掲載省略:写真〜平成6年10月11日・10周年記念式典で感謝状を受賞された役員の方々。
かみふらの 女性史 平成10(1998)年3月1日発行
編集兼発行者 かみふらの「女性史をつくる会」 会長 倉本 千代子