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障害を理解しよう

障害があってもなくても、大人も子供もお年寄りも、誰もがお互いに支えあい、明るく、豊かに、安心して暮らすことのできる地域を築きましょう。

 

障害者とは?

障害者(18歳未満は障害児)とは、何らかの原因により長期にわたり、日常生活や社会生活において、制限を受けざるを得ない方です。障害の分類は「身体障害」、「知的障害」、「精神障害」です。

 

【身体障害】

 

≪ 視覚障害 ≫

視力が「全く無い」、もしくは日常生活や就労などの場で、不自由を強いられるほどに「弱い」障害です。(全く見えない、文字がぼやけて読めない、物が半分しか見えないなど、さまざまです。)また、特定の色が分かりにくい人もいらっしゃいます。

 

≪ 聴覚障害 ≫

音が「聞こえない」、「聞こえにくい」障害です。

 

≪ 視覚と聴覚重複(盲ろう)障害 ≫

視覚障害と聴覚障害をあわせもった障害です。

  • 全盲ろう(全く見えなくて、全く聞こえない)
  • 全盲難聴(全く見えなくて、少し聞こえる)
  • 弱視ろう(少し見えて、全く聞こえない)
  • 弱視難聴(少し見えて、少し聞こえる)

に大きく分けられます。

 

≪ 肢体不自由 ≫

手や足などのからだの一部、又は全部に障害があります。障害の内容はさまざまで、生まれつきの(先天性)障害、病気や事故による(後天性)障害など個人差があります。また、重度の肢体不自由と重度の知的障害をあわせ持ち常時介護が必要な障害が「重度心身障害」です。肢体不自由には、脳性まひ、脊髄損傷など全身に障害がおよぶものや、関節リウマチなど関節に障害がおよぶものなどがあります。

脳性まひは、自分の思いとは関係なく、手や足、顔などが動く特徴があります。

 

≪ 内部障害 ≫

からだの内部に障害があります。「心臓機能障害」、「腎臓機能障害」、「膀胱、直腸機能障害」、「ヒト免疫不全ウイルス(HIV)による免疫機能障害」、「肝臓機能障害」、「呼吸器機能障害」、「小腸機能障害」の障害があります。

 

< 心臓機能障害 >

心臓の機能が不整脈、狭心症、心筋症などの病気により低下する障害です。機能を正常にするために「ペースメーカー」を胸やお腹に埋め込むこともあります。

 

< じん臓機能障害 >

腎臓の機能低下により、老廃物などを排せつできなくなり、不必要な物質や有害な物質が体内に蓄積してしまう状態です。定期的な「人工透析」により不要物を取り除く必要があります。

 

< 膀胱、直腸機能障害 >

膀胱、直腸が機能低下または機能を失ってしまった状態です。排せつ物を体外に排せつするための人工肛門、人工膀胱(ストマ)を使用する方もいます。そのような方を「オストメイト」といいます。オストメイトの方は、便や尿を溜めておくための袋(パウチ)を腹部に増設したストマに装着しています。そのためパウチに溜まった排せつ物を処理できるオストメイト用のトイレが必要です。

 

< ヒト免疫不全ウイルス(HIV)による免疫機能障害 >

ヒト免疫不全ウイルス(HIV:免疫力を低下させるウイルス)により免疫機能が低下し、感染症が起こりやすくなったり、脳や神経の障害を患ったりします。早期発見、治療によりエイズの発病を遅らせたり、症状を軽くすることができます。

HIVは感染力が弱く、日常生活ではほとんど感染しません。HIVを正しく理解することが大切です。

 

< 肝臓機能障害 >

肝臓の機能低下により、栄養分を体内で分解したり、有害な物質を無害な物質に変化させるなど支障が出る状態です。症状が現れにくく、自覚症状が出るころには非常に悪化していることが多いです。

 

< 呼吸器機能障害 >

肺の機能が低下して、酸素と二酸化炭素の交換がうまくいかずに酸素が不足(呼吸困難等)する状態です。

 

< 小腸機能障害 >

小腸の機能が損なわれ、食事を通じた栄養維持が困難な状態です。食事制限があり、定期的にチューブを使って鼻や胃などから栄養補給を行います。

 

【 知的障害 】

脳に障害が生じ、読み書き、計算など知的機能に困難があり、社会生活にうまく適応できない場合で、発達期(おおむね18歳まで)に生じたものをいいます。

知的障害のある方の多くは、言葉をうまく使えなかったり、ものごとの理解に時間を有する場合などがあります。

< 主な特徴 >(一例です)

  • 読み書きや計算が苦手
  • 自分の意見などを伝えるのが苦手
  • 物事に対して継続して取り組めないなど、集中力が続かない
  • ひとつの行動に執着したり、同じ質問を繰り返す
  • 考えることがゆっくりしていて、状況を判断して予想することなどが苦手

 

≪ 自閉症 ≫

脳の情報処理がうまく出来ない障害です。「内向的な性格」や「心の病」ではありません。また、家族環境や育て方が原因で起こるものではありません。

自閉症の方は、コミュニケーションをうまくとることが苦手で、周囲から誤解されたり、人づきあいがうまく出来ないことがあります。

 

≪ 学習障害(LD) ≫

知的発達に遅れは無いですが、読み書き、計算など特定の能力に遅れが見られます。

 

≪ 注意欠陥/多動性障害(AD/HD) ≫

忘れ物が多い、時間や物の管理が出来ない、集中力が続かない、じっと座っていられないなど自分の感情や行動をコントロールできません。

 

【 精神障害 】

精神の病気のため、日常生活や社会生活がしずらくなることをいいます。精神の病気は誰でもが発生する可能性があります。多くの場合、適切な服薬治療や周囲の配慮があれば症状が安定し回復に向かいますが、症状が残ったり、再発したりすることもあります。

 

≪ 統合失調症 ≫

幻聴や幻覚、感情の障害などが多様な精神症状が特徴です。現実を認識する能力が妨げられ、判断が出来にくく、対人関係が難しくなることがあります。

 

≪ うつ病 ≫

「心の疲労が蓄積し、休息のリズムが乱れ、疲れているのに休めない状態」です。主な症状としては、「眠れない」、「食欲がない」、「一日中気分が落ち込んでいる」、「何をしても楽しめない」などがあります。

 

≪ 発達障害 ≫

育て方や家庭環境が原因でなく、生まれつき脳の働きに障害があると考えられていますが原因は分かっていません。周りの人達との関係で誤解を受けることも多く、自信を無くしたり、引きこもったりする問題などもあります。

 

≪ アスペルガ―症候群 ≫

社会的ルールに従って行動することが苦手で、言葉の表面だけをとらえ、本当に伝えたい内容を誤ったり、突然の予定変更などでパニックを起こしたりします。

 

≪ 高機能自閉症 ≫

人との関係作りが難しく言葉の発達に遅れが出る、興味関心に偏りがあります。知的な遅れは伴いません。

 

≪ 高次脳機能障害 ≫

事故や怪我、脳卒中などで脳が損傷を受けたため、言語や記憶、思考や空間をとらえる能力などの脳機能に障害が起きた状態をいいます。症状の現れ方に個人差が大きく、障害があることが分かりにくい場合があるため、本人が病気に気づきにくい、周囲の理解を得るのが難しいという特徴があります。

 


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