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電気(電灯)

上富良野市街地及び島津地区の電灯は、大正九年十二月富士電気株式会社によって点灯された。
富良野にはこの前に火力発電による点灯があったが、富士電気の水力発電に切り替えられた時、中富良野、上富良野の両市街地に幹線を伸ばしたもので、電灯と共にモーターも取り付けられた。
市街地の電化は会社側に積極性があるので早く実現しているが、農村地帯の電化には並々ならぬ苦心の跡がある。
各部落毎の農村電化には担当の歳月と、経費と苦労が伴うものであり、最初は部落毎に自家発電により電気が点灯され、逐次市街地近くから会社電気に切替された。
自家発電による点灯の最初は、昭和四年の東中市街地附近地区であり、全町内に会社電気電灯が点灯したのは昭和三十七年である。
(高橋寅吉記)

機関誌 郷土をさぐる(第15号)
1998年3月31日印刷 1998年3月31日発行
編集・発行者 上富良野町郷土をさぐる会 会長 高橋寅吉