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上富良野商業協同組合

上富良野商業協同組合は「組合員の相互扶助の精神にもとづき、必要な共同事業を行ない、自主的な経営活動を促進し、その経済的地位の向上をはかる」ことを目的に、昭和三十年六月二十日設立されたが、実質的には、陸上自衛隊駐屯地にPX売店を通しての物資納入であったので、事業開始は、同年九月一日の駐屯地移駐からである。
その後、時代の進展にともなって一般商業協同組合として事業も拡張され現在に至っている。設立当時の役員は次の通りである。
理事長  山本逸太郎
理 事  一色 正三、穴田 裕二、久保 宝石、佐藤敬太郎、金子 全一
     鹿間 富二、山崎 秀雄、松島  薫、田中  務、松田 安之
     小林 鉄明、真鍋鹿之壷
監 事  金子 政三、荻野 栄多、高畠 正男
尚、戦前に商業組合があって、記録に残されておるが、これは現在の商業協同組合とは関係がないがその概要をここに記載して置く。
名 称 上富良野商業組合
設 立 昭和十四年五月二十一日。同年九月五日許可される。
事 業 営業の共同施設、融資、共同仕入、統制経済指導、調査研究、
    金融、商品の保管運搬等。
組合員 九十四名
初年度出資額  五万九千円、取扱金額は、一ケ年五十八万円であった。
役 員 理事長 金子全一 
    理 事 吉田吉之輔、高畠正男、金子政三、高畠孝文
        山本逸太郎、鹿間勘五郎、四釜卯兵衛、山口梅吉
戦後の、昭和二十五年に一応、その使命を終えたので解散した。
(中尾之弘記)

機関誌 郷土をさぐる(第15号)
1998年3月31日印刷 1998年3月31日発行
編集・発行者 上富良野町郷土をさぐる会 会長 高橋寅吉