地 神
自然石の台座に記念碑を立てた地神、一位(水松)の角柱に標縄を巻いて御神体とした地神と、いろいろあるが、春祭りには良い収穫への祈りのほか、先祖祭りの要素があることも見落とせない。祖先の神が穀物を守護してくださると広く伝えられてきた。
秋の由来も収穫した穀物や祖先に感謝の気持を表わし、地域の者が団結、円満を図るため地神祭は盛大に行われる地域が多い。この資料は町開基百年記念町史編纂室資料から抜粋列挙した。
(大森金男記)
碑名 |
場 所 |
建立年 |
由来等参考事項 |
地神社 |
富原三 |
明治三十三年 |
上富良野町文化財指定 |
地神 |
東中 |
明治三十九年 |
天照皇大神他四体の神 |
大山祇神 |
日の出 |
明治四十年 |
自然石の手水丸石あり |
地神 |
富原一 |
明治四十二年 |
天照皇大神他四体の神 |
地神 |
江幌 |
明治四十三年 |
江幌会館の横に合祀 |
天照皇大神 |
鰍の沢 |
昭和十六年 |
ムラサキッツジの植込みに囲まれている |
地神 |
江花四 |
大正六年 |
天照皇大神他四体の神 |
地神 |
江花一 |
大正七年頃 |
豆景気のおり創立する |
地神 |
中の沢 |
大正八年 |
天照皇大神他四体の神 |
地神 |
日の出 |
大正十年 |
当初の地神は岡部牧場主が持って行き再祀す |
天照大神 |
草分旭 |
大正元年 |
金子農場の神社である |
地神五柱大神 |
日の出 |
大正十二年 |
山本武男畑の傍 |
地神 |
旭野二 |
昭和八年 |
天照皇大神他四体の神 |
地神 |
日新三 |
昭和十五年 |
日新三と四が同一部落の時期に創祀された |
地神 |
清富一 |
昭和十五年 |
元日に参拝と直会をす |
天照皇大神 |
鹿の沢 |
昭和十六年 |
(紀元二六〇一年) |
地神 |
日新一 |
昭和十六年 |
日新神社の隣 |
地神 |
日の出 |
昭和二二年 |
天照皇大神他四体の神 |
地神 |
日新一 |
昭和十六年 |
日新神社の隣 |
地神 |
日の出 |
昭和二十年 |
天照皇大神他四体の神 |
地神 |
日新四 |
昭和二十二年 |
ダムで水没後祭なし |
地神 |
更生 |
昭和二十四年 |
天照皇大神他四体の神 |
地神 |
日新一 |
昭和三十四年 |
山の上 |
御日待講・火 |
江幌 |
昭和初期 |
朝日が出る前に男だけ食事支度をしお参りす |
機関誌 郷土をさぐる(第15号)
1998年3月31日印刷 1998年3月31日発行
編集・発行者 上富良野町郷土をさぐる会 会長 高橋寅吉