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薬 局

人が怪我や病に罹ると先ず頼りにするのは薬である。開拓初期は僅か内地から送って貰った薬の反魂丹、征露丸、神薬、仁丹などを塗ったり呑んで大抵の病を治したと言う古老からの話がある。
明治末、大正時代は「富山の薬屋と言って各家庭にある「置き薬箱」か、街の雑貨店などで販売される薬が使われた。明治初期から薬舗、調剤について法律で制約されていたが、昭和に入り薬事法が公布され薬品販売業者を「薬種商」としての許可制となり、更には医薬分業の流れから薬剤師を置き調剤機能を整備した「薬局」が開設されたのである。
その経過を調べると次のようである。
マルイチ薬局 大正 二年頃 高畠正男―康通
(薬局開設許可は富良野保健所管内第一号)
フクヤ薬局 昭和二十二年 福屋和夫―小熊康夫
鹿間薬局 昭和二十二年 鹿間富二
若林薬局 昭和三十五年 若林純亘―若林大修
松井薬局 昭和五十三年 松井英治
(若林大修記)

機関誌 郷土をさぐる(第15号)
1998年3月31日印刷 1998年3月31日発行
編集・発行者 上富良野町郷土をさぐる会 会長 高橋寅吉