警察駐在所
一、上富良野巡査派出所
上富良野に初めて警察の駐在所が設けられたのは明治三十七年四月一目で、旭川警察署富良野分署の頃上富良野巡査駐在所が設置された。設立当時の位置は不明だが、大正十年四月一日に現在の上富良野交番の場所に、別に部長派出所が設けられた頃は、現在の中町(消防第一分団付近)にあった。
昭和三十五年四月一日、警部補派出所の設置で、そこでの集合勤務となり廃止された。
初代小池仁作巡査に始まり三十名の歴代勤務巡査
名が残されている。
明治三七年 小池 仁作 昭和一三年 三品 覚牲 〃 四一年 宮尾 直治 〃 一四年 加美山利夫 大正 二年 松元 伝吉 〃 一五年 倉田 啓治 〃 六年 松林 新治 〃 一六年 永谷 保次 〃 九年 奈井 勇作 〃 一九年 荒 仁 〃 一〇年 高橋 豊治 〃 二〇年 衣沢 喜一 〃 一三年 田熊 春市 〃 二四年 中島 久吉 昭和 二年 松田 耕作 〃 二四年 根尾 寿久 〃 五年 益子 久之 〃 三〇年 今北 藤作 〃 七年 松野郷実郎 〃 三〇年 田口 栄一 〃 九年 須藤 和広 〃 三一年 池生 喜一 〃 一〇年 佐藤 幸次 〃 三一年 和泉 正史 〃 一一年 西山 久直 〃 三三年 池内 護 〃 一二年 千葉 勝衛 〃 三三年 松浦 久男 〃 一二年 沢谷長五郎 〃 三四年 根尾 寿久
二、東中巡査駐在所
大正十一年二月一日、旭川警察署富良野分署東中駐在所として設置された。位置は始め今の東中神社境内西谷翁碑のところで、昭和十一年に斜線沿いに移転昭和三十七年九月に上富良野警部補派出所に集合勤務となった。
歴代駐在員は次の通りである。
大正一一年 本間 庄吉 昭和二一年 岩谷義太郎 〃 一二年 牛久保佐次郎 〃 二二年 中村(某) 昭和 三年 松本 章吉 〃 二三年 尾崎 富三 〃 三年 清水 常次 〃 二三年 佐藤 春雄 〃 五年 森 幸次郎 〃 二七年 佐々木芳三郎 〃 六年 松田 幸作 〃 二七年 福森 武雄 〃 八年 前田長次郎 〃 二八年 田口 栄一 〃 一一年 佐藤 弘次 〃 三〇年 池内 護 〃 一三年 倉田 敬治 〃 三三年 和泉 正史 〃 一五年 安部 良蔵 〃 三五年 梅原 忠蔵 〃 二〇年 熊野 音八 〃 四一年 木原 政明
三、部長派出所
大正十年四月一日、新しく上富良野部長派出所が設置された。
歴代部長は次の通りである。
大正一〇年 西村 静治 昭和一三年 関根甚三郎 〃 一二年 今泉 康春 〃 二一年 大熊 政勝 〃 一三年 伊藤久次郎 〃 二二年 高 定由 昭和 三年 大畑 長作 〃 二二年 伝住 音吉 〃 五年 力山壬生雄 〃 二七年 佐藤 健治 〃 一〇年 高瀬 新光 〃 三二年 水野 光男 〃 一一年 田辺 政市
四、上丁富良野警部補派出所
自衛隊駐屯にともなって、町の活性化から治安の充実が望まれ、町からの陳情要請もあって、昭和三十五年四月一日、部長派出所から警部補派出所に昇格改編となった。
初代 上野 正三 就任 昭和三五年四月 二代 三宮 秀義 昭和三六年八月 三代 鬼頭 嘉一 昭和四三年四月 五代 谷脇 泉 昭和四六年四月 六代 篠原 潤 昭和五二年四月 七代 森田美善夫 昭和五四年六月 八代 加藤 道夫 昭和六〇年八月 九代 羽田野昭夫 昭和六三年四月 十代 松本 清 平成三年四月 十一代 内田 誠 平成七年四月
平成四年九月一日から上富良野交番と呼称することとなる。
(青柳輝義記)
機関誌 郷土をさぐる(第15号)
1998年3月31日印刷 1998年3月31日発行
編集・発行者 上富良野町郷土をさぐる会 会長 高橋寅吉