上富良野の地名
我が町の地名の由来については、「『かみふらの郷土をさぐる第十四号』平成8年―郷土をさぐる会発行」で詳しく述べたごとく、アイヌ語地名の「フラ・ヌ・イ」の転訛したものに漢字を当てた富良野、更にこの富良野の頭に上の付けたものであるが、改めて簡略に述べてみる。
日本国有鉄道北海道総局「『北海道駅名の起源』昭和48年―改版発行」では、次のように書かれている。
富良野の起源は、アイヌ語の「フラ・ヌ・イ」(においをもつ所)の転訛したもので、富良野川の上流に硫黄山(十勝岳)があって、そこから流れる川水に硫黄の臭気があるため、こう呼んだものである。
上富良野の起源は、富良野川の上流にあるため、(上)をつけたものである。
三人の監修者の一人に、アイヌ語の言語学者である知里真志保氏の名がある。
(佐藤輝雄記)
機関誌 郷土をさぐる(第15号)
1998年3月31日印刷 1998年3月31日発行
編集・発行者 上富良野町郷土をさぐる会 会長 高橋寅吉