開基百年記念協賛事業郷土をさぐる第十五号
「かみふらの事始め物語」発刊について
上富良野町郷土をさぐる会 会長 高橋寅吉
一九八一年(昭和五十六年)に「郷士をさぐる誌第一号」は、前会長金子全一氏が明治三十年開拓以来の先人の方々の今日迄の苦難・労苦・努力の尊い足跡を「是非残しておかなければならない」という強い念願熱情により発刊されました。
爾来二号三号四号……と回を重ね、町民の皆さんの御理解と暖い御支援御協力によりまして、ついに今回第十五号を発刊する事になりました。
折りも折り、本年は当町の開基百年記念の年を迎え、「郷土をさぐる誌」も記念事業として、内容も「かみふらの事始め物語」として従来の本誌の主旨に添ってはおりますが、内容は変り「事始め物語」です。
開拓当時は勿論の事、それ以来の始めての事柄を、衣食住・農作物・器具・道具・施設・行政・行事等を記録調査項目は大きく分けて二十一項目に分類し、更に小項目は二百五十項目で是非参考記録として残して置きたいものと調査に入りました。
しかし、何分にも「何は何時頃、こうしてああして」と記録写真の有るものはよいのですが、無い事、無いものは現在生存されている方々からの記憶のみで、正確なものは少なく全会員で調査聞取りに取組みました。
尚、本誌発刊に当りましての聴き取り調査等につきまして、多くの皆さんに御迷惑をお掛け致しました事を深くお詫び致しますと共に、今後共よろしく御協力御支援の程お願い申し上げます。
第十五号の別冊号として「ふるさと上富良野昭和十一年頃の街並みと地区の家々」を併せて発刊いたします。
今から六十年前に居住していた「街並み」「郡部の家々」を再現した労作です。我が村、我が町の変貌した姿を見る事が、そして懐しい家々を思い出される事を期待し、皆様にご愛読をお薦め申し上げます。
機関誌 郷土をさぐる(第15号)
1998年3月31日印刷 1998年3月31日発行
編集・発行者 上富良野町郷土をさぐる会 会長高橋寅吉