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編集後記・「かみふ物語」編集委員名簿

私達十二年生れの者が、四十二才の厄年を迎えることになり、過ぎ去った年月の早さに驚くとともに、赤いネオンの下で時おり出会うと、「厄払いに何をしようか?」といった話題が肴になることが多かった。
そんな中で、誰が言い出したかは定かでないが、「神社への寄進もよいが、かみふらのの町に残り、役立つ何かをしてみよう」との共通理解が広がった。
私も最初は安易な気持で、「それは良い考えだからぜひ進めよう!」と、話の仲間に加わっていたが、話題がだんだんと現実味を帯び、「かみふらの百話」をつくろうとの話になると、果たしてそんな大事業が出来るのだろうか?、といった心配が先に立ち、どうしても積極的になれなかった。
しかし、二回、三回と打合せ会議を開くうちに、仲間の意志が堅固なことに気づき、私も何かお手伝いをさせていただこうと考えていたが、いつのまにか、私が町広報係の経験があるからとの理由で、最も責任の重い編集長にさせられてしまった。これは大へんなことになったものだと慌ててみても後の祭りで、特にこの企画に熱心であり、原動力ともなった村端氏と職場が同じであることから、どうしても引き受けざるを得なくなってしまった。
この最初の企画は昭和五十三年の正月であり、間もなく、まる二年になりますが、私の力不足もあって、ようやくここまでこぎつけたといった感じです。
十二年生れの仲間には、原稿と写真を集めるために、町内くまなく走り回っていただきました。また、この趣旨に賛同して心よく執筆していただいた先輩各位、並びに、レポーターとしてご尽力くださった公民館主事小松信幸氏など、多数の方々のご協力をいただいたほか、作家三浦綾子さんには「泥流地帯」の完結により、特別寄稿いただくなど、みなさんの多大なご支援には感謝の念でいっぱいです。
この企画によって、私達が人生の一つの関門を通り抜け、また、町の歴史の一ページとして役立つことができれば幸いに存じます。
最後に、本のページ数の関係から、用意された原稿を全部掲載することができなかったことをお詫びするとともに、本の編集、イラストなどで大へんお世話になり、未熟な私どもをご指導くださった土井義雄氏に深く感謝の意を表します。
野尻巳知雄
「かみふ物語」編集委員  = 昭和一二年生丑(うし)年会 =
役職 氏名 職業(※当時)
会 長 平山  寛 町立病院
編集長 野尻己知雄 町教育委員会
副編集長 村端 外利
編集委員 千葉 陽一 自営〜千葉整骨院
中村 有秀 上富良野郵便局
石田 賢二 上富良野農協
金子 隆一 自営〜きくや呉服店主
久保 儀之 自営〜久保商店主
遠藤 隴一 自営〜農業
岡本  肇 自衛隊上富駐とん地
本川 正平
梨沢 節三
大村 義秋
吉田  昇 町役場
芳賀 正夫
加藤 幸雄 自営〜農業
久野 昭夫 自営〜〃
末永 鉄哉 町立病院

かみふ物語  昭和54年12月 2日発行
編集兼発行者 上富良野町十二年生丑年会 代表 平山 寛