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「郷土をさぐる」 二十号発刊を祝して

上富良野町教育委員会 教育長 高橋 英勝

「かみふらの郷土をさぐる会」が創立され、今年で二十五周年を迎えられ、この年輪の節目に第二十号の記念誌が発刊されますことを、心よりお祝い申し上げます。
また、昭和五十六年の第一号の発刊からこれまで毎号精魂を傾けられ、編集発刊に携われてこられた会員の皆さんのご努力と熱意に対しましても、心からの敬意を表したいと思います。
当町は、豊かな自然に育まれ、時代の移り変わりに即応しつつ、幾多の変遷を重ね、多くの先人たちの努力により着実な発展を遂げてまいりました。
しかし、今日私達を取りまく社会環境は、日本経済の混迷だけではなく、少子高齢化、情報化、国際化等あらゆる分野においてこれまでに経験したことのない新しい局面を迎え、変貌しつつあります。
さらに近年、私達は物の豊かさから心の豊かさを求めるようになり、それぞれの地域が改めて郷土を見直すようになってまいりました。
二十一世紀は始まったばかりです。新しい時代に向けての町づくりのために、これからいろいろな諸課題を克服しながら町民が一丸となって取り組み、後世に受け渡していくことが今の時代に生きる私達の責務ではないかと思っております。
これまで、弛みなく発展を続ける町の姿を広く知っていただくという構想の基に、町の歴史を回顧し、文化、世相、出来事、秘話など幅広い分野を会員の皆さんの手によって大変ご苦労され、収録されたことは後世代に伝える貴重な資料であると思います。
本冊子が郷土に対する理解と郷土を愛する心を育てる一助となり、また、町民の多くの方々に愛読そして活用され、新しい歴史を築く指針と契機となるような役割を果されればと期待しております。
大変ご苦労の多い仕事でありますが、これからも歴史、文化等の伝承にご尽力を下さることを切望し、会の皆さんの重ねての賛辞と貴会の益々のご発展、ご活躍をご祈念し、お祝いのことばと致します。

機関誌 郷土をさぐる(第20号)
2003年3月31日印刷 2003年4月15日発行
編集・発行者 上富良野町郷土をさぐる会 会長 菅野 稔