=上富良野町郷土をさぐる会誌=
『第三十八号』の発刊について
上富良野町郷土をさぐる会 会長 中 村 有 秀
中国湖北省武漢市で発症されたと伝えられている「新型コロナウイルス」が、二〇二〇(令和二)年一月二十八日に「さっぽろ雪まつり」の会場で、感染が確認されました。
新型コロナ禍は、医療や雇用、経済と観光、各種団体の会議や行事等と、あらゆる分野の生活や活動に大きな影響を与え続けています。
二〇二一(令和三)年二月に入って感染者の減少傾向にあり、待望の新型コロナワクチンの接種が二月十七日から一部開始されました。しかし、変異ウイルスの発生もあって、厳しい状況が続いています。東京オリンピック開催も迫る中で、早期の終息を心から願うところです。
「上富良野町郷土をさぐる誌」は、一九八一(昭和五十六)年に第一号を発刊して以来、皆様のご支援により号を重ねて、この度第三十八号の発刊の運びとなりました。
新型コロナ禍中での第三十八号編纂は、役員会・編集会議・原稿校正作業は最小限に止め、取材や調査は様々な制約の下で行わざるを得なかったため、苦労の中での思い出の一冊となりました。
昨年の令和二年度、そして本年度の本会総会は、苦渋の選択により郵送による「書面審議」として取り運ぶことにいたしました。
本年は、『かみふらの人物事典』の編集作業を昨年に引き続き進め、「上富良野町開基一二五年事業」として位置づけ、二〇二二(令和四)年度発刊を目途にしていますので、関係機関と町民の皆様のご支援とご協力をお願い申し上げます。
上富良野町郷土をさぐる会が参画している事業である『三浦綾子著「泥流地帯」映画化』は、新たに昨年九月二十五日に「上富良野町」と「ジパング社」が連携契約したので、本年は具体的に進むことでしょう。
また、昨年十月二十一日午後六時から保健福祉総合センターかみんにおいて、「三浦綾子記念文学館 田中 綾館長」と「柴山健次映画監督」の特別対談が公開で開催され、町民の皆様や三浦綾子ファンの方々の夢が一段と広がりました。
「十勝岳ジオパーク」は、本年令和三年四月に再申請し、八月に現地調査が行われ、十月の全国大会で認否が発表される予定(コロナ禍で変更もある)で進んでいます。
「上富良野町郷土をさぐる誌」の発刊に、永年に亘ってご指導とご協力いただきました読者の皆様及び関係機関、会員・賛助会員、そして調査・取材にご協力をいただいた各位に、心からお礼申し上げます。
今後とも、本町の歴史・伝統・逸話・生活の様子などを後世に伝承するよう努めますので、皆様のなお一層のご指導とご支援を賜りますようお願い致します。
機関誌 郷土をさぐる(第38号)
2021年3月31日印刷 2021年4月1日発行
編集・発行者 上富良野町郷土をさぐる会 会長 中村有秀