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=上富良野町郷土をさぐる会誌=
『第三十七号』の発刊について

上富良野町郷土をさぐる会 会長 中 村 有 秀

 上富良野町郷土をさぐる会の設立は、一九八〇(昭和五五)年で、本年は歳月を積み重ねて設立四〇年を迎えました。これも一重に、読者の皆様を始め関係機関・賛助会員及び会員の皆々様の深いご理解とご支援の賜物と、心より厚くお礼申し上げます。
 第一号発行時の役員・編集委員は二九名でしたが、郷土史の研究と会の発展にご尽力とご指導をいただいた先達二四名の方々は鬼籍に入られ、設立時から関わった一人として、歴史の流れをつくづくと感じます。
 昨年は、新天皇がご即位され、平成から令和への新しい時代の幕が開いた記念すべき年でした。
 一方では、地球温暖化が要因なのか、台風一五号、一九号による甚大な被害があり、十勝岳大正噴火泥流の災害を受けた先人の思いが蘇(よみがえ)ります。
 今冬は、これも地球温暖化の影響なのか、降雪が少なく、このまま春を迎えることになるのでしょうか。
 また、中国湖北省武漢市で発症した「新型コロナウイルス感染」は、世界に、日本に、そして北海道にも拡大されつつあります。私達の生活環境や経済活動に、大きな支障が発生しているので、一日も早い終息を祈るばかりです。
 本年は、上富良野町郷土をさぐる会として『かみふらの人物事典(仮称)』の発行に向けて準備を進めます。上富良野町の人物事典的に出版されたのは、一九〇九(明治四二)年発行の『上富良野志』、二〇〇一(平成一三)年に町制施行五〇周年を記念して発行の『かみふらの50年の歩み』(行政機関名簿)と一九九八(平成一〇)年発行『かみふらの女性史』のみです。
 『かみふらの人物事典(仮称)』は大変な編集作業になりますが、上富良野開基一二五年事業として二〇二二(令和四)年発行を目途しています。関係機関や町民の皆様のご支援とご協力をお願い申し上げます。
 なお、本年も引き続き「十勝岳ジオパーク」の認定と、三浦綾子著「小説 泥流地帯」の映画化についても、その実現に参画していきます。
 郷土をさぐる会の歴代会長から受け継がれた言葉「歴史が延々と続いているのだから、後世に伝承することには限りがない」を銘にして編集した「上富良野町郷土をさぐる会誌」第三七号を発行しました。
 今後も、上富良野の歴史・伝統・生活などの様々のことを、知的財産として後世に伝承するよう会員一同で務めて参りますので、なお一層のご指導とご支援をお願い申し上げます。


機関誌      郷土をさぐる(第37号)
2020年3月31日印刷      2020年4月1日発行
編集・発行者 上富良野町郷土をさぐる会 会長 中村有秀