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「郷土をさぐる」第三十号の発刊に寄せて

上富良野町長 向山 富夫

 「郷土をさぐる」第三十号の発刊にあたり、心よりお祝いを申し上げます。
 昭和五十五年に発足されました「上富良野町郷土をさぐる会」の機関誌として、昭和五十六年に第一号が創刊されて以来、この度、記念すべき第三十号の発刊を迎えられましたことは、これまで、会員皆様が毎号精魂を傾けて編集にあたられてきた永年にわたるご努力の賜と、心より敬意を表します。
 本町は、明治三十年に開拓の鍬が入れられてから、本年で一一六年を迎えましたが、今日の発展は、大正十五年の十勝岳噴火泥流災害を始め幾多の困難を乗り越え
てこられた先人の、血と汗の結晶によるものであります。
 町の史実につきましては、「上富良野町史」や「上富良野一〇〇年史」などが編纂されてきておりますが、本誌は、単に町の歴史資料という面だけではなく、その時代々々における世相や文化、人々の想いなど、幅広い分野を通じて多くの方々が「語り部」として編集されており、郷土の歴史をしっかり見つめ、郷土を愛する思いや心を伝承していくという、極めて大きな役割を果たされております。
 「温故知新」とは申しますが、連綿と途切れることのない町の歴史や文化をしっかり伝えていくことは、極めて重要なことでありながら、なかなか難しいものでもあります。発足当初から、変わらぬ熱意をもって、それらに取組まれておられる皆様のご努力と真摯な姿勢に対しまして、改めて敬意を表しますとともに、感謝を申し上げる次第であります。
 大変ご苦労の多い編纂作業とは存じますが、「郷土をさぐる会」がますます発展されますよう心からご祈念申し上げますとともに、皆様の献身的なご努力に重ねてお礼を申し上げ、記念すべき第三十号の発刊に寄せての、お祝いの言葉とさせていただきます。

機関誌      郷土をさぐる(第30号)
2013年3月31日印刷      2013年4月1日発行
編集・発行者 上富良野町郷土をさぐる会 会長 成田政一