郷土をさぐる会トップページ    上富良野百年史目次

7章 現代の上富良野 第11節 現代の宗教

1216-1219p

3、天理教

 

 上富良野分教会

 明治44年に創立され、東町1丁目に所在する上富良野分教会は、48年7月26日に上級の夕張分教会が、兵神大教会から夕張大教会へと分離陞級したことにより、夕張大教会(岩見沢市)の直轄教会となっていた。教会長は29年に就任した佐藤道信であり、佐藤道信は夕張大教会の責任役員、北海道教区主事、富良野支部長、夕張詰所主任などの要職を歴任していたが、平成5年1月26日に長男の佐藤國男が第5代会長に就任した。3月20日に第5代会長の就任奉告祭が行われている。

 上富良野分教会の責任役員は井内道治、林光男、佐藤憲治であり、月次祭は毎月18日、大祭は1月18日と10月18日である。

 また、毎月3日は集会日となっており、3月3日と9月3日には御霊祭を行っている。

 信徒組織では天理教婦人会上富良野委員部があり毎月3日を例会日とし、施設慰問などの活動を行っている。会長は佐藤靖子である。天理教青年会上富良野分会もあり分会長は佐藤大輔である。

 現在、上富良野分教会の部内教会・布教所には、後述の寿仁分教会をはじめとして神富分教会(富良野市)、富陽分教会(富良野市)、上静陽分教会(静内町)、旭神楽布教所(旭川市)がある。

 

 写真 天理教上富良野分教会

  ※ 掲載省略

 

 寿仁分教会

 寿仁分教会は林信義によって昭和58年に、上富良野分教会の部内教会として旭野二下に創設された。林信義は熊七、たみの三男として明治44年に旭野に生まれたが熊七、たみも上富良野分教会の熱心な信者であり、信義も篤い信仰の持ち主であった。

 42年に長男の幼な児、46年に妻が死去したことが契機となって布教に生きる決心をたて、47年4月に布教所を開設した。55年春から神殿の建設に着手し、完成後の58年3月に教会設立の許可を得、4月26日に創設となった。初代会長には林信義が就任し5月11日に奉告祭が行われた。

 寿仁分教会では教会の後継者とされていた、信義の長男桂一が平成元年2月に死去し、林信義会長も平成4年5月4日に死去するなど多難であったが、後任会長には桂一の妻である林たみ子が10月26日に就任し、現在は四女恭子と共に教会の発展に尽力している(夕張大教会編『夕張の道年譜・部内編』平9)。

 責任役員は畑中正衛、谷光司であり、月次祭は毎月12日、大祭は1月12日と10月12日である。

 

 写真 天理教寿仁分教会

  ※ 掲載省略

 

 旭江分教会

 大正12年に創設され西町1丁目に所在し、雨竜大教会(深川市)に所属している旭江分教会では、46年1月26日に台丸谷正則が第四代会長に就任し、4月13日に就任式が行われた。

 台丸谷正則は教会の教勢を拡げると共に上級の教会である雨龍大教会の青年部(48年9月6日)、大教会の準役員(55年10月18日)をつとめていた。正則にかわって平成5年5月26日に長男台丸谷明が第五代会長に就任した。

 旭江分教会の責任役員は米谷恒作、藤本勇一であり、月次祭は毎月13日、大祭は1月13日と10月13日である。1月1日に元旦祭、4月13日に御誕生祭、3月20日と9月20日に御霊祭を行っている。

 付属団体としては天理教雨竜支部旭江部属婦人会(会長台丸谷静枝)、天理教雨竜団旭江隊青年会(会長米谷嘉浩)、同少年会(会長台丸谷卓)がある。

 

 写真 天理教旭江分教会

  ※ 掲載省略

 

 北鎮分教会

 大正13年に創設され新町3丁目に所在し、撫養大教会(徳島県鳴門市)、阿陽分教会(徳島市)に所属している北鎮分教会では、昭和63年2月に狩野善則が死去し、長男の狩野厚弘が平成元年5月26日に教会長に就任し、8月に奉告祭が行われた。

 北鎮分教会の責任役員は杉本元宏、加藤光代であり、月次祭は毎月11日、大祭は1月11日と10月11日である。

 

 写真 天理教北嶺分教会

  ※ 掲載省略

 

 上富分教会

 大正14年に創設され北町2丁目に所在し、北陸大教会(福井県小浜市)に所属している上富分教会では、53年3月7日に森久一にかわって長男の邦興が第三代の教会長に就任した。また、53年10月に神殿を建築していた。

 上富分教会の責任役員は森義雄、巽武雄であり、月次祭は毎月15日、大祭は3月15日と10月15日となっている。

 

 写真 天理教上富分教会

  ※ 掲載省略

 

 甲富分教会

 大正15年に創設され本町2丁目に所在し、秩父大教会(埼玉県秩父市)に所属している甲富分教会では第二代教会長の大和田武雄が平成4年4月に死去し、後任は現在も選考中であり不在のままとなっている。

 甲富分教会の責任役員は菅原恵久子、小更清であり、月次祭は毎月6日、大祭は1月6日と10月6日である。

 

 写真 天理教甲富分教会

  ※ 掲載省略

 

 道栄分教会

 本町3丁目に所在する道栄分教会は、幅下大教会(岐阜県各務原市)に所属し、上級は上旭川分教会である。道栄分教会は昭和15年4月に、中富良野に道栄布教所として曽根与市により創設され、21年12月に分教会となっていた。43年7月に曽根与市が死去し、役員であった竹内善吉が後継会長となったが、竹内善吉は36年に上富良野に移住して工場勤務のかたわら旭栄布教所を開いていた。分教会も交通の便利な竹内善吉宅に43年10月に移され、44年5月に移転及び就任奉告祭が執行された。

 竹内善吉は54年6月9日に死去し、後任の教会長には長男の竹内善治が54年8月26日に就任した。58年3月に神殿が新築竣工となり、10月7日に奉告祭を行っている。

 道栄分教会の責任役員は五十嵐道則、松木清三郎であり、月次祭は毎月6日、大祭は1月6日と10月6日である。

 

 写真 天理教道栄分教会

  ※ 掲載省略