以下の写真は、平成25年秋植区画の造成作業の状況です。

 平成25年秋植区画の植栽で、全面植替えによるラベンダー園再生事業の完了です。
 この区画は、ラベンダー園の高い方から流れてきた表土がたまっているため、層厚調整による造成を行いました。
 傾斜のある地形では、長年の水による浸食により、低いところに土砂がたまり、高いところと比較して表土層が厚くなっており、反対に高い場所の表土層は薄くなっています。
 この表土の厚さを均質化するのが層厚調整工事といいますが、単純に層厚を均質化すると現況の地形勾配が急になるため、現況の地形を保つため、又は現況の勾配を緩和するためには、表土をいったん剥ぎ取り、基盤となる地層を成形してから、表土を再度一定の厚さで戻して、敷きならす工事が行われます。
 日の出公園では、昨年平成24年秋と今年平成25年春の工事でも層厚調整を行っていますが、ラベンダー再生計画の締めくくりとなる今年平成25年秋工事区画では、層厚の不均衡が大きいので、少し大規模な施工が行われました。
 皆さんにはあまり目に触れない工事なので、その様子も含めてお知らせします。


高い位置のラベンダー畑から流れてきた肥沃な表土部分は、
事前にはぎ取って掘削造成区域外に仮置きします。

表土をはぎ取ると、基盤となる層が出てきます。

基盤層を盛ったり、削って、傾斜を均質化したり、
雨水の流れを考慮して、地盤面を造成していきます。

特に、高いところから水が流れ込む部分については
水はけを考慮した下層地盤を形成します。

9月4日、作業ま最中に雨が降り出し、地盤層がむき出しのため
浸透せずに一面が水浸しになってしまいました。水が引くまで数日の休工です。

古いラベンダー株は、土壌改良材量を兼ねて鋤き込んで、仮置きしてあった
表土を戻して、造成が完了です。

畑に投入する化学肥料の準備です。

並行して大量の完熟有機肥料の運び込みも行われます。

この後、施工を発注した農協開発公社や作業機械をお持ちの農家の方の協力を得て、
堆肥や肥料の散布、ブラウ・ロータリー作業を終えてから、植え込みを担当する
上富良野町高齢者事業団に引き継がれました。