以下の写真は、平成25年春のラベンダー更新植替え作業の状況です。
土壌改良と地形成形を行いながら、昨年平成24年には並み咲きの「おかむらさき4号」14,000株、早咲きの「濃紫(のうし)3号」を6,000株の計20,000株、今年25年には「おかむらさき4号」を16,000株を植えました。今年25年の秋には、この合計36,000株の一部を移植して、一連の全面植替え更新作業は完了します。
この植替えで特徴的なのは、株間隔を従来は60〜70pとしていましたが、今回の植替え完了時点では、株間隔を100pに広げたことです。
かつては、植替えによって美観の低下を避けるため、やや短い60〜70pの株間隔で行ってきましたが、本来ラベンダーは株の根張りを広げて直径1m近くまで育ちます。
今までは、短い株間隔のため、除草作業の際に鍬や除草機械により、枝や根が傷つけられることで、本来の生命力と成長活性が阻害されてきたことが、専門家であるラ ベンダー生産農家の方からの助言や、これまでの経験により分かってきたため、株間隔を広げています。
このため、苗が小さな現時点では、土の地肌がなおさらに目立つ結果となり、花の寂しさが際立っています。
並み咲きの「おかむらさき4号」は、花の時期は遅めですが、枝張りや花の量は早咲きの「濃紫(のうし)3号」に大きく勝っており、36,000株の内30,000株を4号品種とした理由です。
2年後の平成27年夏の見頃を見越した植替えであることをご理解ください。
なお、日の出公園のラベンダーは、今回植替えを行ったラベンダー園部分のほかにも、園内のあちこちに植えられており、これらは当分の間従来どおり観賞できます。
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地形の成形により、心土の深さが浅くなったところがあるため、心土破砕機によって作土の均質化を行います。 雪解けが遅かった上に、天候不順のため畑が乾かないため、先行する土地改良工事が怒れたため、この作業に入れたのが5月27日で、当初の5月10頃予定から2週間以上遅れての開始でした。 |
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植込み苗の根張りをよくさせるためと、堆肥など有機肥料や補助的に投入した土壌改良材の均質化と耕作面の平たん化をするためロータリーをかけます。 |
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作業の遅れを取り戻すため、ロータリー作業は、植替え予定区域全面に急ピッチで進められました。。 |
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ロータリー作業後は、植込み直前に植位置を決めるための畝付けを行います。この一角は、100p四方になっています。 |
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最も早い区画は5月28日から植え付けを開始しましたが、この時点ではその後猛暑と晴天が6月13日まで続くとは予想できませんでした。 植える方法も通常の方法でした。 |
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植えた後は、根元をしっかり踏み固める作業です。 この後4.5oの雨が降り、活着は比較的いい区画になっています。 |
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6月に入って、晴天と高温が続き、畑の乾燥がひどくなってきたため、植込み場所に水を溜め込んで から植えつける方法に変更しました。 |
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北海道特有の低湿度と高温のため、水は撒くあとから乾き、この後2週間近く水槽タンク車のヒストン輸送により、早朝から日没まで散水作業が続けられました。 ようやくまとまった雨が降ったのは、6月15日になってからでしたが、次の雨が6月27日で深刻な雨不足は続きました。 この影響は活着の低下につながり、そのまま枯れてしまう苗も、ところどころに目立つようになりました。 |
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平成25年春の作業は終わり、秋へ向けて移植する区画の土づくりも開始されました。観光シーズンを迎えて、来訪者が増えてきたため、現在は作業を中断しています。 昨年平成24年秋に植えた苗は、列方向に50センチ間隔で密植により育成している区画で、ここから1株おきに掘り上げた苗を、この平成25年秋区画に100p間隔で移植し、合わせて平成25年春区画の枯れてしまった苗を植え替えて、一連の日の出公園ラベンダー園更新(リニューアル)事業を完了する予定です。 |