平成16年度予算の概要

 

  予算編成の概要

   国の地方財政計画総額は前年度比1.8%の減と、3年連続のマイナスとなり、それに連動し町の収入のおよそ4割を占める地方交付税については、前々年度から実施されている事業費補正の見直し、小規模団体への配慮として行なわれてきた段階補正の見直し等による基準財政需要額の大幅な縮減等を盛り込み、総額においては前年度比6.5%の減、臨時財政対策債を含めると実に11.9%の減となるなど、町財政を取り巻く状況は年々厳しさを増しています。

その中にあって平成16年度においては、昨年度のしろがね地区に続きフラヌイ地区国営かんがい排水事業負担金の償還がはじまるとともに、高齢化社会を支える活動拠点となる保健福祉総合センターの完成を控え、建設費に加え管理運営経費が新規計上となるなど、依然厳しい財政調整を要する状況に置かれています。

このような厳しい財政状況に対処し、健全財政を維持していくことを、引き続き緊急かつ最優先課題と考え、平成12年に策定した「健全財政維持方針」と共に、「行財政改革大綱」及びその実施計画の着実な実行に、職員ともども取り組みを進めてまいりました。この行財政改革も平成15年度に計画の最終年を迎えたため、新年度に向け、これからの時代に合った行政の仕組みづくりをめざした、新たな改革の取り組み計画を策定してまいります。

本年度予算編成にあたっては、「健全財政維持方針」と「行財政改革大綱」に基づき、特に、創意工夫の点検、行財政改革所管事項の進捗状況把握と達成に向けた行動、事務事業全般にわたる実施方法などの点検・見直し等に重点を置き、歳出一般財源の8%(4億600万円)の削減を目標とし、とり進めてきております。

計画実施効果として、職員給与の削減、退職人員の不補充等により人件費において1億600万円、投資的事業の完了・抑制により2億5,100万円、一般行政経費の節減等により2億800万円の計5億6,500万円をそれぞれ削減したものの、保健福祉総合センター管理運営、防衛周辺農業(麦乾燥調製)施設設置、減税補てん債一括償還など新規施策の展開、既存事業の充実等に伴う経費の増加、さらにはフラヌイ地区かんがい排水事業負担金の一括償還、しろがね土地改良区負担対策など国営事業に係る負担の増加により、結果的には6,900万円の削減となりましたが、財源調整のために繰り入れた財政調整基金については、繰入額の積み戻しは困難な状況となっております。

 

   地方交付税、国庫支出金といった依存財源が町の歳入の実に8割以上を占める現実のもとでは、今までよりもなお一層厳しい財政運営を強いられることは必至の状況ではありますが、行財政改革実施計画のたゆまぬ実行と限られた財源の有効かつ効率的な運用を念頭に据え、第4次総合計画のテーマである「四季彩のまち・かみふらの ふれあい大地の創造」の実現に向け、平成16年度の予算編成に当たりました。

  予算規模

    一般会計では79億5,300万円、前年対比19.1%の減(18億7,200万円減)、ただし平成7年度から8年度借り入れ分に係る減税補てん債の借り換えを除くと77億3,850万円、前年対比21.2%の減(20億8,650万円減)となっています。

   また、一般会計、各特別会計、企業会計を合わせた町予算総額は132億5,528万円で前年対比12.6%の減(19億1,554万円減)、同じく減税補てん債借り換え分を除くと130億4,078万円、前年対比14.0%の減(21億3,004万円減)の財政規模となりました。