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郷土をさぐる会 会長就任にあたり

上富良野町郷土をさぐる会 会長 中 村 有 秀

 この度『上富良野町郷土をさぐる誌 第三十二号』を発刊し、皆様にお届けすることになりました。
 昭和五十六(一九八一)年に、郷土をさぐる誌 第一号が発刊されて以来、第三十二号を積み重ねて感慨深いものを感じます。
 昨年の平成二十六年四月十三日に開催された『上富良野町郷土をさぐる会』の年次総会において、浅学非才な私が第五代会長に推挙され、就任することになりました。
 初代会長 金子全一氏、第二代会長 高橋寅吉氏、第三代会長 菅野 稔氏、第四代会長 成田政一氏と、識見、経験とも豊富で秀でた大先輩諸氏の後を継ぐことに、大きな戸惑いと不安を感じております。
 読者の皆様、上富良野町及び教育委員会、郷土をさぐる会会員・賛助会員・役員のご助言とご協力によって、『温故知新』と『歴史の伝承』という目標に向かって、『一年に一冊の発刊』を継承して参りたいと存じますので、今後ともよろしくお願い申し上げます。
 私も、昭和五十五年十二月の『郷土をさぐる会設立』に参画以来、幹事、編集委員の任に就き、その後は編集委員長、幹事長等を経験させていただき、歴代役員、編集委員と共に『郷土をさぐる誌』の継続発刊に努めて参りました。
 『郷土をさぐる誌』の発刊以外に、明治四十二年十二月に発刊された『上富良野志』の復刻、平成十年三月『ふるさと上富良野―昭和十一年頃の街並みと地域の家々』発刊、平成二十五年四月「かみふらの 百十五年歴史年表」発刊と、特別企画として発刊事業を進めて参りました。
 また、『郷土をさぐる会』の町外研修として、町民の皆様も自由に参加できるようにと、平成二十五年度は、富良野地域の組織的な開拓の祖となった三重団体の入植ルートを辿るとして『赤平市平岸〜歌志内市〜旭川市』、平成二十六年度は上富良野より早く入植していた『南幌町(当時幌内村)』の三重団体と島津藩が島津農場を開拓した『長沼町(当時長沼村)』に、各々資料を作成し先人の足跡を巡りながら、研修を深めてきました。
 本年度も、教育委員会と協議をして実施を予定しておりますので、町内の皆様のご参加を心よりお願い申し上げます。
 歳月は刻々と流れて、歴史は永遠に積み重ねられていきます。
 『上富良野町郷土をさぐる会』の活動を支えていただいた読者、賛助会員の皆様に心より感謝を申し上げると共に、今後ともご支援とご協力をお願い申し上げ、『上富良野町郷土をさぐる会』会長就任のご挨拶といたします。

機関誌      郷土をさぐる(第32号)
2015年3月31日印刷      2015年4月1日発行
編集・発行者 上富良野町郷土をさぐる会 会長 中村 有秀