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「郷土をさぐる第三十号」記念誌発刊について

上富良野町郷土をさぐる会 会長 成田 政一

  昭和五十五年十二月、郷土をさぐる会が設立され、翌(一九八一年)昭和五十六年十月十日初代会長金子全一氏の元で「明治三十年開拓以来先人の方々の、苦難・労苦・努力の尊い足跡を是非残しておかなければならない」との強い情熱と、その呼び掛けに賛同した多くの古老の皆さんの協力で、「郷土をさぐる誌」第一号の発刊となりました。
以来、年一回の発刊を目標に、開拓当時よりの村民の生活の衣食住や、農業に携わる農作物の栽培、それに用いる道具・器具の状況のほか、行政・行事等を通してまちづくりの数々を記載してまいりましたが、忘れてならない大正十五年五月二十四日の十勝岳大噴火による泥流災害で、開拓以来苦難を重ねながら築き上げた美田沃野を一瞬にして押し流され、尊い村民百四十四人が犠牲になった事象と、復興に携わった方々の苦難が詳細に記録され、町民を始め、上富良野で生活し、全国各地に移転し活躍している人々が、故郷に思いを寄せて記事を投稿下さった方々、発刊各号で表紙を飾って下さった方、創刊号より印刷製本を手掛けて下さった旭川土井義雄デザイン事務所様ら、数多くの方々に衷心より敬意と感謝を申し上げます。
この度、第三十号の記念号と併せて「一一五年かみふらの歴史年表」を発刊の運びとなりました。
これは偏に、上富良野町並びに教育委員会のご指導ご支援と、郷土をさぐる会の歴代役員、執筆編集に当たられた会員の皆さん、賛助会員として支援下さいました方々と、長い間ご協力下さった読者の皆様に感謝し、心より厚くお礼を申し上げます。
今後とも、郷土をさぐる会の趣旨を戴し、本町の歴史・伝統・町民生活などを後世に伝え、まちづくりに役立てるよう努めてまいりたいと思いますので、尚一層のご指導、ご支援を賜りますようお願い申し上げご挨拶と致します。

機関誌      郷土をさぐる(第30号)
2013年3月31日印刷      2013年4月1日発行
編集・発行者 上富良野町郷土をさぐる会 会長 成田政一