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−各地で活躍している郷土の人達−
 「昭和十年生は健在である」

札幌市厚別区 穴山正信(七十歳)

私達同期の大部分は昭和十年亥年生まれで、昨年『古希』(数え年七十歳)を迎えた。
私達(上富良野中学校第四回卒業生、昭和二十六年三月卒業)が毎年同期会を開催するようになったのは、いつの頃か記憶が定かでないが、おそらく人々の顔が恋しくなった年齢の頃かと思う。
同期会は地元上富良野を始め、東京、富良野、旭川、札幌と各地の同期生にお世話になりながら、恩師を交えて毎年持ち回りで実施している。
昨年は、前にも述べたように、古希(数え年七十歳)を地元でお祝いを……ということで平成十六年九月二十六日(日曜日)に、十勝岳で一番紅葉の早い時期に行われた。当日の様子を紹介しよう。
上富良野に集まった仲間は、さっそく午前十時から上富良野町パークゴルフ場でパークゴルフを楽しんだ。
パークゴルフには十五名の仲間が参加し、二十六日(日)・二十七日(月)の二日間に亘ってコンペを行い、優勝は片木富弥君(札幌市)がその栄誉に浴したが、みんな珍プレイや好プレイの続出で和やかな交流に終始した。
午後一時からは全員で上富良野神社に出向き、古希のお祓いを受け、一人一人玉串を挙げて健康を祈願した。
ちょうどその日に社会教育総合センターで、松野成夫先生が会長を勤めておられる絵画サークル「上富良野美ふじ会」の作品展が開催されていると聞き、見せていただいたが、どれも力作ぞろいであった。
特に松野先生の作品が私たちの目を引いたようだった。
同期会は、国立公園十勝岳吹上温泉保養センター「白銀荘」に恩師の清水素子、松野成夫両先生と、パークゴルフに参加できなかった仲間など四十二名(卒業時は二百名ほどが居たと思う)が集まり、午後六時三十分から定期総会と懇親会(古希を祝う会)を開催し、夜の更けるまで駄弁に興じたことは言うまでもない。
特に恩師の先生方には、遠い所をわざわざ駆けつけて下さり、第四回生の古希の祝いに祝辞をいただき、同期会に花を添えていただいたことは、全員感謝の気持ちでいっぱいであった。また、松野先生の喜寿のお祝い(平成十五年に上富良野ふらのホップス・トーアスホテルで実施)のお返しとはいえ、たくさんのお志をいただき全員恐縮の限りである。
懇親会のメニューを見て驚いた……。出された料理は手づくりである。幹事代表の山崎良啓君が、女性群に平身低頭し協力を得て準備したものと思われるが、女性群の準備は大変だったことだと思う。感謝!!
私は家内(身内)に古希のお祝いに食事に誘われたが、心のこもった手造りの料理は口にしていない。みなさんはいかがですか?
因みに当日のメニューを紹介する。

二十六日(日)夕食

・お赤飯(早朝から準備されたと思う……特に佐々木香代子さん・伊藤和子さんのご主人に対して心より感謝)
・ビーフカレー(黄田稔君、村上耕一君、成田健吉君、松藤日出男君、末広晃君のカレーを運ぶ姿は二度とみることは出来ないと思う)
・森川食堂の折詰め
・野菜サラダ
・ポテトのポタージュ(冷製で特に女性が心を込めた自信作)
・きゅうりのお漬物
・お酒とビール
・フルーツ

二十七日(月)朝食

・ご飯(地元のお米)
・お味噌汁(西村製の豆腐、油揚、葱)
・富士特製納豆(有機鞍掛大豆使用)
・大根おろし
・落葉きのこの酢の物
・三升漬け
・うりの奈良漬け
・お酒とビール

以上が当日のメニューであった。
私は、今回の行事の準備また会の進め方を見て改めて同期の太い絆を感じ、我々七十歳は健在であることを再確認した。固有名詞は省くが、今回の古希のお祝いを兼ねた上富良野中学校第四期同期会の開催について、地元のみなさんに大変お世話になり感謝。
*平成十七年度の同期会は、札幌市のパークホテルで七月十五日に、北海道新聞社主催の花火大会に合わせて実施されたが、仲間二十名が出席し、レストランの窓から眺める美しい花火に歓声を上げながら楽しい一日を過ごすことが出来た。

機関誌  郷土をさぐる(第23号) 
2006年3月31日印刷   2006年4月15日発行
編集・発行者 上富良野町郷土をさぐる会 会長 成田 政一