郷土をさぐる会トップページ     第22号目次

編集後記

郷土をさぐる第二十二号をお届けします。二十二号の表紙絵は、上富良野「美ふじ会」の村岡八郎氏にお願いしました。今は堤防工事のためにすっかり変貌してしまった涙橋付近の、昔の様子を思い出しながら描いていただきました。

各地で活躍している郷土の人々では、千葉県在住の大森勲氏、札幌在住の辻内祐二氏、旭川在住の末廣晃氏、そして回想録では、北広島在住の塩井セツ子氏の各位から原稿をいただきました。お忙しい中、執筆いただき感謝申し上げます。

今回掲載を予定いたしておりました、石碑が語る上富の歴史「会田久左工門の歌碑」(中村有秀著)は、頁数の都合により次号に繰り延べすることになりました。執筆者及び関係者各位に心からお詫び申し上げます。

鈴木努氏には「わが町の二宮金次郎像」のテーマで、二宮金次郎と報徳の道の関係について執筆していただきました。

「土の館の歴史」(田中正人著)は北海道遺産に選定されたことを機に、スガノ農機の歴史について執筆していただきました。

近年、町内の各地域で「郷土誌(史)」の編集・発刊が続いてますが、郷土の歴史を子々孫々まで残す意味と先人の苦労を省みる上で、すばらしい事業であると賞讃の意をおくらずにはいられません。江幌・静修、島津、東中、富原、江花などの地区で発刊され、近くは里仁地区でも予定されているようですが、残りの各地域でもぜひ郷土史の編纂に取り組んでいただきたいものと期待して止みません。上富良野町郷土をさぐる会も資料・編集等に協力をいたします。

色々と古い文書を探していると、思いがけない記述に出会うことがあります。先日岩見沢の歴史を調べていると、岩見沢の功労者の中で「青木利一」という人物に出会いましたが、その経歴に『岐阜県木巣郡一色村大字石神の生まれで、嘉永六年札幌農学校現術生となり、明治二十三年三笠村幾春別川向に移住開墾に従事、明治三十一年より一年間上富良野村日の出農場管理者となる』との記載がありました。

今までは、日の出地区の農場に関する文献が少なく、いつごろから開拓されたか分からなかったが、こんな文献も今後の地域の郷土史に役立つのではないかと思われます。

機関誌  郷土をさぐる(第22号) 
2005年3月31日印刷   2005年4月15日発行
編集・発行者 上富良野町郷土をさぐる会 会長 成田 政一