郷土をさぐる会トップページ     第20号目次

《創立二十五周年》第二十記念号発刊に寄せて

上富良野町長 尾岸 孝雄

郷土をさぐる会機関誌である本誌は、昭和五十五年に発会以来二十五周年、機関誌を創刊して以来二十号を数えると聞いて、もうそんなに経ったのかと非常に驚いたのが本心であります。発刊は一年に一号のペースですから、創刊の年に生れた赤ん坊が、成人を迎え、社会人となるだけの時が過ぎたのであります。
創刊の時以来の協賛会員でありますが、昭和五十三年が上富良野開基八十周年に当り、記念事業として現在の上富良野町郷土館も開館されたことから、一時の懐古と歴史保存へのブーム的な活動と受け取ってしまったことを、今更ながら恥ずかしく思い起こしているのであります。
一概に二十年、二十五年と申しますが、当時の会員は、故金子会長が先頭に立たれて、豊富な経験と知識を生かされ、現在へ引き継ぐ会の礎を築かれました。惜しむらくは、これら貢献者の中には、既に故人となられた方もおられる事であります。
本記念号の発刊へのお祝いとお礼を添えてご報告するとともに、その冥福をお祈りするところであります。
毎号の配本を心待ちにする者の一人ですが、故人となられて会員名簿から姿を消す方がいる一方で、本会の初志を引き継ぐ新たなお名前が登載されるのを見るにつけて、二十五号、三十号へと期待が膨らむことを抑えることができないところであります。
雑感になってしまいましたが、記念すべき第二十号の発刊へのお祝いと、会員ほか関係各位の御労苦に敬意を表し、寄せる言葉とさせていただきます。

機関誌 郷土をさぐる(第20号)
2003年3月31日印刷 2003年4月15日発行
編集・発行者 上富良野町郷土をさぐる会 会長 菅野 稔