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防災無線

昭和五十九年一月に開局された防災行政無線放送施設は、緊急時における連絡網として整備が進められていた。そのようなとき、昭和六十三年十二月十六日夜に眠りを覚ました十勝岳は翌年三月五日まで二十一回の噴火をくり返し、町民を大きな不安のなかにおとしいれた。町では町民の生命の安全を最優先とする通知手段として、緊急に全戸に無線受信機の配備を決定、早急に実施したのである。その役割の一つが十勝岳の火山情報を伝達し判断を知らせることで、生きる受信機を運用して安全避難の万全を期して、その対策に当った。現在も「こちらは防災かみふらのです」の声にはじまり、行政だより、農事だより、おくやみ放送などに活用されている。
声の回覧板として、屋外拡声受信機(パンザマスト)とともに緊急時の連絡用として活用し、今日に至っている。
(上村重雄記)

機関誌 郷土をさぐる(第15号)
1998年3月31日印刷 1998年3月31日発行
編集・発行者 上富良野町郷土をさぐる会 会長 高橋寅吉