郷土をさぐる会トップページ     第13号目次

編集後記

第十三号の発刊が教育委員会の指導により、平成七年度に印刷発行となり、例年より三ヶ月程遅れましたが、皆様にお届けする事になりました。
本年度は、戦後五十年の節目という事で、故岡崎武男氏著「囹圉記」の残り原稿を掲載完結させると共に、「私の終戦日」としての三編は各々の立場は違いますが、当時の体験を記していただきました。読者の皆様も苦労と数々の思い出があると思います。
佐藤輝雄氏著「ガキの頃の想い出と昭和十一年の街並み」は第十一号、第十二号からの完結ですが、多くの古老の皆様の協力による聞き取り調査での地図作成は、非常に困難で忍耐を要する作業であり、一画一戸を正確に書き込む労作に心からその労を讃えたいと思います。
「各地で活躍している郷土の人達」シリーズは、北海道大学名誉教授山本健一氏著「私の来し方―十勝岳と結ばれて」は故郷上富良野の思い出・そして父山本逸太郎氏をはじめ家族への思い・医師をめざした動機と結核の研究・十勝岳に関する数々の話題を記していただきました。又、写真等について山本康夫氏、寿美子さん御夫妻にお手数をかけ誌上よりお礼申し上げます。
「故遠藤金吾先生を偲ぶ」は、竹内正夫氏を中心として四編を掲載しましたが、遠藤金吾校長先生の人間性・指導力そして地域でのご活躍ぶりが克明に書かれています。
我が町郷土「かみふらの」も間もなく迎えようとしている百年の歴史の中で、まだ多くの事柄を伝承して行かなければならないと思います。
第十三号の編集から、勝井 勇氏・竹内正夫氏・安部彦市氏の三氏を新たに編集委員として迎え、この会に経験を加味した新風と一層の活性化が期待出来るものと喜んでおります。
尚、第十三号の内容及び今後の編集への意見、要望等がありましたら、郷土をさぐる会事務局(上富良野町郷土館内)へお寄せ下さい。

機関誌 郷土をさぐる(第13号)
1995年6月25日印刷  1995年6月30日発行
編集・発行者 上富良野町郷土をさぐる会 会長 高橋寅吉