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新会長就任挨拶

会長 高橋 寅吉 大正三年五月十六日生(七十六歳)

昭和五十六年度に郷土をさぐる第一号を発刊して以来、毎年連続で昨年十号を発刊致しました。
この節目を機に十年間、会の統卒垂範として尽力された初代会長金子全一氏は、高齢を理由に会長を辞任される事になりました。
こゝに会員一同、金子会長の郷土愛への情熱と指導に敬意を申し上げ、永年の業績を讃えて会員総意で感謝状を贈り、今後は会の顧問として在籍していたゞく事になりました。
その後、これからの会の存続について、会員総員で種々多角的に検討を致しましたが、昨年の十号記念号を増冊した喜びもあって、全員一同誇りを持って今年も継続発刊が決った訳でございます。
この中で時代に相応する漸新性を求める声が高く、その方策として、先ずは役員総改選が行われ、その結果時期として段階的に不肖私が二代目会長という大役をお受けする事になりました。当初は他職場との重複役職もあって強く固辞を致しましたが、会員の熱い推挙に絆だされて、今自分に与えられた任務としての責任と介し、精一杯努力する決意でございます。
賛助会員、読者の皆様、従前にも増してご理解ご協力を賜ります様お願い申し上げます。
こゝで大変悲しいお報せでは御座居ますが、上富良野町長として、第十号で御祝辞を賜りました酒匂佑一氏が、平成四年十一月二十四日御逝去されました。賛助会員として、又行政面からも良き相談役として激励を賜った人だっただけに悲しみも一抹のものがあります。
酒匂町長の人物については、後号で掲載させていたゞく予定でございますが、数々の町の発展や、十勝岳爆発に遭遇され、その対策に尽力された業績に感謝し、謹しんで御冥福をお祈り申し上げます。

機関誌 郷土をさぐる(第11号)
1993年2月20日印刷 1993年2月25日発行
編集・発行者上富良野町郷土をさぐる会 会長 高橋寅吉