郷土をさぐる会トップページ     第10号目次

編集後記

十年一昔といわれますが、郷土誌「郷土をさぐる」を昭和五十六年に第一号発刊して、この度皆様に第十号を読んでいただく事が出来ました。
この事は「郷土をさぐる会」を支えていただいた正会員そして多くの賛助会員の皆様の暖かい御理解と御支援の賜物と心より厚く御礼申し上げます。
我が郷土「かみふらの」も、間もなく迎えようとしている百年の歴史の中で、まだまだ多くの事象を掘り起し、そして書き残して伝承して行かなければなりません。
創刊時と比較すると正会員・編集委員ともそれぞれ年輪を重ねて来ておりますが、古老の意見を尊重し正会員・賛助会員・編集委員の新加入を図りながら、第十一号を新たな気持で「郷土をさぐる誌」の編集発行を進めて行きます。
第十号は歴史の一区切りとして増ページし、佐藤輝雄氏の「囚人現場の思い出、ニントク」、三原康敬氏の「活火山十勝岳の噴火」、一部カラー写真による高橋七郎氏の「憶い出の風景写真今・昔」、石川 潤氏の「我が故郷・清富での十年間」、「目次による一号から十号の歩み」等、特色のある編集内容で発行する事が出来ました。
石川 潤氏の「我が故郷清富での十年間」は、昭和六年の当時に清富の住民の皆様が暖かい人間愛で接した事が、幾星霜を過ぎた今日でも脈々と石川家に語り継がれており、「我が故郷」の気持になったものと思います。清富の皆様、ありがとうございます。
長沼善治氏による「名誉町民和田松ヱ門氏を語る」と、和田松ヱ門氏の実弟、和田俊雄の「ふるさとは私のオアシス」、義弟である「菊池彦治氏」に贈られた操上秀峰氏の歌碑と、和田家の兄弟が第十号に同時掲載となったのも何かの緑であったと思います。

機関誌 郷土をさぐる(第10号)
1992年2月20日印刷  1992年2月25日発行
編集・発行者 上富良野町郷土をさぐる会 会長 金子全一