郷土をさぐる会トップページ     第07号目次

編集後記

人の寿命も今は七十五才以上という移り変りの中に、上富良野町も開基九十年を迎えました。
未開の地に移住された先人の姿は既に他界の人となり、今は上富良野で生れた二世、若くは三世の方が、もう老輩に達しようとなられております。従って体験実話も日々変りつゝある訳で、もう一時を過しますと歴史上の事件も、「だったそうだ」「きいた事がある」という核心の薄い過去形の昔話しに変る時代でもあります。その意味では、今のお年寄りの話しは歴史の変遷を結ぶ貴重な時の人として明日へと延ばすことの出来ない様な気持にさせられます。
今回もこの「郷土をさぐる」に投稿をいたゞき予定通り第七号を発行する運びとなりました。厚くお礼申し上げます。本年はこの郷土をさぐる会も名誉ある上川教育局長の表彰に輝きました。これからもこの受賞を励みに尚一層充実した内容の編集に努めて参りたいと思います。郷土のため又新しい町づくりのため、老若を問わず皆様の寄稿をお待ち致しております。尚紙数の都合で今回登載出来なかった分については、次回に登載させていたゞきます。

機関誌 郷土をさぐる(第7号)
1988年10月25日印刷 1988年10月30日発行
編集・発行者上富良野町郷土をさぐる会 会長 金子全一