参 考 資 料

 下記解説は平成16321日公布施行の「かみふらの景観づくり条例(平成16年上富良野町条例第5号。以下「旧条例」といいます。)」について記述したものであり、この旧条例は、平成22916日に全部改正して「かみふらの景観づくり条例(平成22年上富良野町条例第10号。以下「新条例」といいます。)」となっています。

 この改正は、景観法(平成16年法律第110)に適合するよう改正するとともに、平成2341日から景観行政団体としての事務を開始するために行ったものですが、この改正に際しては、旧条例の趣旨をできる限り継承するよう反映したものです。

 新条例については、ここをご覧ください。

 

かみふらの景観づくり条例&解説

 上富良野町の素晴らしい景観は、天からの授かりものであると同時に、未来の子どもたちから今を生きる私たちが預かった貴重な宝物です。

 私たち上富良野町民は、この素晴らしい景観を守り、育みながら、誰からも愛される町を創造していくため、第6章第22条から成るこの条例を制定しました。

 このページでは条例本文とその解説をはじめ、施行規則、条例素案の策定過程で出された策定委員会委員のみなさんの意見なども紹介し、より多くの方々に、この条例に対する理解を深めていただこうと思っています。

 

 

 

 上富良野町の景観は、十勝岳連峰をはじめとする恵まれた自然と気候や風土に合った農業を中心とした生活の営みの中から生まれてきました。この景観は多くの人々に感動を与えるばかりではなく、私たち町民の命を育む、天与の宝物です。一方でこの素晴らしい景観に抱かれながら、開拓の頃より先人たちのたゆまぬ努力によって街が形成され、その表情はこの町の文化や歴史、産業活動など町民の生活によって刻まれてきました。

 私たちが生きる社会は常に変化していくものですが、私たちは上富良野町の景観が町民の大切な宝物であることを深く認識し、その享受に対する感謝の気持ちは不変のものとしてもちつづけなければなりません。そして次代を担う子どもたちが上富良野町を愛し誇りをもてるように、さらに快適で魅力ある町を創造していくことが、今の時代を生きる私たちに求められています。

 ここに私たちは、町民一人ひとりが景観づくりの担い手であることの自覚をもち、この素晴らしい景観を守り、育みながら、誰からも愛される町を創造していくことを宣言し、この条例を制定します。

[解説]

 上富良野の景観は、上富良野の生い立ちそのものを表現していると言っても過言ではありません。この条例の前文は、恵まれた自然や先人によって築き上げられたこの素晴らしい景観を、今を生きる私たち町民が、守り、育みながら、次世代への継承と、誇りと愛情に満ちた郷土をつくりあげて行くことへの宣言と決意を表明しています。

 上富良野の自然景観は、正に神様からの授かりものだ。

◆ 子どもたちにもこの素晴らしい景観を意識して欲しいし、誇りに思って欲しい。

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第1章 総則

 

 (目的)

第1条 この条例は、自然と町民の営みよって育まれた上富良野町の美 しい景観の形成に関し必要な事項を定めることにより、景観づくりに関する施策を総合的、かつ、計画的に推進し、魅力と誇りに満ちた上富良野町の創造を図るとともに、地域の活性化に資することを目的とする。

 

[解説]

 景観づくりを進めて行くためには、町民のみなさんや事業者の方々にこの条例が浸透し、景観への関心を高めていただくことが重要です。そして町民、事業者、行政の連携と協働によって総合的かつ計画的に景観づくりを進めて行かなければなりません。景観を守り、育んで行くことの積み重ねによって、魅力に満ち、誇りの持てる郷土の実現へとつながっていきます。第1条では、前文を踏まえ条例制定の目的を明記しています。

 

(定義)

第2条 この条例において、次の各号に掲げる用語の意義は、当該各号に定めるところによる。

 (1) 景観  見ることによって得られる視覚像をいう。

 (2) 景観づくり  良好な景観を守り、育み、創造することをいう。

 (3) 町民  上富良野町の居住者及び土地若しくは建築物等の所有者又は占有者をいう。

 (4) 事業者  景観に関わる又は景観に影響を及ぼす事業を行うすべての者をいう。

 (5) 景観づくり重点地区  上富良野町の景観づくりに特に重要な地区として町長が指定する地区をいう。

 (6) 景観づくり重点路線  上富良野町の景観づくりに特に重要な路線として町長が指定する路線をいう。

 (7) 建築物等  建築基準法(昭和25年法律第201号)第2条第1項に規定する建築物及び建築物以外の工作物のうち規則で定めるものをいう。

 (8) 広告物等  屋外広告物法(昭和24年法律第189号)第2条第1項に規定する屋外広告物及びこれらを掲出し、又は表示するための工作物等をいう。

 

施行規則

(建築物以外の工作物)

第2条 条例第2条第1項第7号に規定する建築物以外の工作物のうち規則に定めるものは、次に掲げるものとする。

 (1) 擁壁、垣、柵その他これらに類するもの

 (2) 煙突、排気塔その他これらに類するもの

 (3) 物見塔、電波塔、記念塔その他これらに類するもの

 (4) 電気供給のための電線路又は有線電気通信のための線路若しくは空中線系(その支持物を含む。)

 (5) その他町長が指定し、告示したもの

 

[解説]

 第2条では、条文中の用語の意味を明記しています。

 「景観とは何ぞや?」と、あらためて言われると答えに詰まる方も少なくないのではないでしょうか。景観は、見るものと見る場所(人)の関係があってはじめて成り立ちます。「景観」という言葉の意味を統一するために、あえて定義をしました。(第1号)

 また、上富良野の景観は、恵まれた自然や人々の生活の営みから生まれ、長い歴史を経て、この町の表情として見える風景です。残すものは残し、手を加えるものには手を加え、新たな工夫によって良好な景観を作る、これが景観づくりです。(第2号)

 そして、景観づくりのもっとも大切なのが、その担い手です。物理的にこの町と関わる全ての方を景観づくりの担い手とします。(第3号、第4号)

 

 (基本理念)

第3条 景観づくりは、上富良野町の景観が町民の誇りとなるよう推進されなければならない。

2 景観づくりは、優れた自然、地域産業、文化や歴史を重んじ、次代に継承するよう推進されなければならない。

3 景観づくりは、町民、事業者及び町の役割を明確にし、協働により推進されなければならない。

 

[解説]

 基本理念は、今後景観づくりを進めえ行くうえでの「柱」となります。様々な地域特性やそれぞれの役割を理解し、この町が町民一人ひとりの誇りとなるよう、景観づくり、まちづくりを進めて行きます。

 この景観を次世代の子どもたちに継承しなければ・・・

 町民、事業者、行政の三位一体の取り組みが必要だ!

 (町民の役割)

第4条 町民は、景観づくりの担い手であることを認識し、自ら積極的な活動を行うとともに、相互に協力して景観づくりに寄与するよう努めるものとする。

 (事業者の役割)

第5条 事業者は、自らの事業活動が、景観づくりに深い関わりをもつことを認識し、景観づくりに関する知識及び技術の向上に努めるものとする。

2 事業者は、景観づくりに関する町民の活動及び町が実施する施策に協力するよう努めるものとする。

 

[解説]

 景観づくりの主人公は町民(人)です。家庭でのガーデニングや地域での花植えをはじめ、商店街での経済活動、のどかな田園風景や丘陵景観を作り出す農業経営など、町民の暮らしの営みそのものが、この町の表情を作り出しています。

 町民のみなさんも事業者の方々もこのことを理解し、景観づくりの担い手として、それぞれの役割を果たすよう努めます。

 

 (町の責務と先導的役割)

第6条 町は、景観づくりを推進するため、総合的、かつ、計画的な施策の策定及び実施に努めなければならない。

2 町は、前項に規定する施策の策定及び実施に当たっては、町民及び事業者の意見が十分に反映するよう努めなければならない。

3 町は、事業主体となる公共施設の整備、その他の公共事業の実施に当たっては、景観づくりに先導的な役割http://dns.town.kamifurano.hokkaido.jp/kamifu/d_kensui/s_toshiken/00021.JPGを果たすよう努めなければならない。

 

[解説]

 当然と言えば当然ですが、町(役場)が率先して景観づくりを進めて行かなければなりません。町民のみなさんや事業者の方々の意見を反映しながら、景観づくりに向けた計画策定と着実な計画の実行に努めます。また、景観に貢献できる公共事業を実施するなど、景観づくりに向けた先導的な役割を果たします。

 行政も積極的に、お手本となるような取組みが必要だ。

 

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第2章 景観づくりの基本施策

 

 (景観づくり基本計画の策定)

第7条 町長は、景観づくりを総合的、かつ、計画的に推進するため景観づくり基本計画(以下「基本計画」)を策定しなければならない。

2 町長は基本計画を策定するとき又は変更するときは、あらかじめ上富良野町景観づくり推進会議(以下第18条第1項を除き「景観推進会議」という。)の意見を聴かなければならない。

3 町長は基本計画を策定したとき又は変更したときは、これを速やかに公表しなければならない。

 

[解説]

 町民のみなさんや事業者の方々の意見を反映しながら、景観づくり施策を審議する「景観づくり推進会議」での審議を経て、景観づくりに向けた基本計画を策定します。そしてその計画の内容は、町民のみなさんに必ず公表することにしています。今のところ、基本計画は平成17年度に策定する予定です。

 行政はしっかりと町民の意見を反映したものをつくらなければダメだ。

 将来を見据え、今こそ、一歩動き出す時だ。

 

 (公共事業景観づくり指針の策定)

第8条 町長は、町が先導的に景観づくりを推進するため、町が事業主体となる公共施設の整備、その他の公共事業に係る指針(以下「公共事業景観づくり指針」という。)を策定しなければならない。

2 町長は、公共事業景観づくり指針を策定するとき又は変更するときは、あらかじめ景観推進会議の意見を聴かなければならない。

3 町長は、公共事業景観づくり指針を策定したとき又は変更したときは、これを速やかに公表しなければならない。

 (公共事業景観づくり指針の遵守)

第9条 町長は、公共事業景観づくり指針に基づき、町の公共事業を実施するものとする。

2 非常災害のために必要な応急措置として行う公共事業については、前項の規定は適用しない。

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[解説]

 第6条にもあったように、景観づくりには町(役場)の率先した取組みが必要です。基本計画との整合性を図りつつ指針を定め、それに則って今後の公共事業の実施にあたります。

 

 (国又は地方公共団体との連携と協力の要請)

10条 町長は、景観づくりを効果的に推進する必要があると認める場合、国又は他の地方公共団体が町の景観に係る事業を実施する場合において、国及び他の地方公共団体と連携を図り、必要に応じて協力を要請するものとする。

 

[解説]

 町内には国道や道道などの主要道路があります。これら主要道路は車や歩行者の通行はもちろんのこと、この町の風景を映し出す場所でもあります。また、国や北海道が主体となった事業が今後も行なわれていくでしょうし、公共事業が景観に密接に関わるとの観点から、これら関係機関との調整や連携が景観づくりを進めていくうえで重要です。

 平成16年度、国は景観法を制定し、景観施策を総合的に行うための基盤づくりをしましたし、上富良野を縦断する国道237号線沿道を指定ルートとして、景観による地域の活性化を目指した「シーニック・バイウェイ」事業の展開が今後予定されています。また、北海道においても平成13年には「北海道美しい景観のくにづくり条例」が制定され、広域的な景観の取組みや活動に対する支援体制も整ってきています。

 花人街道237やシーニックを活用しない手はない。

 

 (景観意識の高揚等)

11条 町長は、町民の景観に対する意識の向上と景観づくりに関する知識の普及を図るため、必要な措置を講ずるものとする。

 

[解説]

 町民のみなさんや事業者の方々に、景観をより深く理解していただくため、景観に関する情報提供や講演会・イベントなどを企画、開催していきます。

◆ 景観に対する町民意識は高いとは言えない。上富の景観の良さをもっと認識して欲しい。

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第3章 景観づくり重点地区等

 

 (景観づくり重点地区及び重点路線の指定)

12条 町長は、特に景観づくりを推進する必要があると認められる場合は、景観づくり重点地区又は重点路線(以下「重点地区等」という。)として指定することができる。

2 町長は、重点地区等を指定しようとするときは、あらかじめ当該重点地区等内の町民の十分な意見の反映に努めるとともに、景観推進会議の意見を聴かなければならない。

3 町長は、重点地区等を指定しようとするときは、あらかじめ、規則で定めるところにより、その旨を告示し、その案を当該告示の日から起算して2週間公衆の縦覧に供しなければならない。

4 前項の規定による告示があったときは、町民は、同項に規定する縦覧期間満了の日までに、縦覧に供された案について、町長に意見書を提出することができる。

5 町長は、重点地区等を指定したときは、その旨を告示しなければならない。

6 第2項から前項までの規定は重点地区等の区域の変更について、第2項及び前項の規定は重点地区等の指定の解除について、それぞれ準用する。

7 町民は、重点地区等として指定を受けるべき地区又は路線があると認めたときは、重点地区等の指定について町長に申し出ることができる。

 

施行規則

(景観づくり重点地区等の指定等の案の告示)

第3条 条例第12条第3項の規定による告示は、次に掲げる事項について行うものとする。

 (1) 景観づくり重点地区等の名称及び区域

 (2) 景観づくり重点地区等の案の縦覧場所

2 条例第13条第3項において準用する条例第12条第3項の規定による告示は、次に掲げる事項について行うものとする。

 (1) 景観づくり計画を定める景観づくり重点地区等の名称及び区域

 (2) 景観づくり計画の案の縦覧場所

(景観づくり重点地区等の指定の申し出)

第4条 条例第12条第7項の規定による申し出は、景観づくり重点地区等指定申出書(別記様式第1号)を町長に提出することにより行わなければならない。

 

[解説]

 景観づくりを進める上で、特に重要な地区や路線を町が指定し、重点的に事業を推進します。地区の指定にあたっては、当該地区等住民の合意を基本と指定しますが、案の段階で公表し、広く町民のみなさんから意見をいただく機会を設けます。またみなさんからの申し出によるものでも、重要度や効果などを調査、検証し、所定の手続きを経て重点地区等に指定できることになっています。

 基本計画の策定作業と並行して、重点地区等の指定について作業を進めて行きます。

 町の全部を網羅できるのが一番良いが、それでは中々進まない。みんなが認める大切な場所を重点的に整備するのも方法だ。

 「ここが一番!」と言える場所がない。「ここが一番!」をつくって上富の印象アップ!

 道路は視点場としても景観の重要な要素。視軸線阻害を起こしている道路が多い。特に国道は十勝岳の視点として重要だ。

 (重点地区等の景観づくり計画)

13条 町長は、重点地区等を指定するときは、景観づくり計画を策定しなければならない。

2 景観づくり計画は、当該重点地区等に係る景観づくりの目標その他景観づくりに関し必要な事項について定めるものとする。

3 前条第2項及び第5項の規定は、重点地区等の景観づくり計画の決定及び変更について準用する。

 

[解説]

 重点地区等の指定後、町は重点地区等における具体事業の実施に向けた計画を策定します。このことについても、案の段階で公表し、広く町民のみなさんから意見をいただく機会を設けています。

 

 (廃屋等の管理の要請)

14条 町長は、重点地区等内の廃屋、空き地、遊休地等(以下「廃屋等」という。)が、当該地区等の景観を阻害していると認めるときは、当該廃屋等の所有者又は占有者に対し、景観づくりに配慮した管理を行うよう要請することができる。

 

[解説]

 条文では「廃屋」と表現していますが、廃屋か否かは、個人の主観によってその判断に違いがありますので、建物の撤去等について強く指導することは適切ではないと考えています。しかし、重点地区等内において、相当程度周辺の景観を阻害していると認められた場合は、景観をその所有者や使用者の理解と協力を得て、重点地区等内における適切な管理を要請します。

◆ 廃屋だとか雑品・資材の置きっぱなしで、景観を台無しにしている。行政から所有者に何か働きかけは出来ないものかねぇ。

 

 (重点地区等内の行為の届出)

15条 良好な景観の形成及び適正な保全のため、重点地区等内において、次に揚げる行為を行おうとする者は、当該行為に着手しようとする日の30日前までに、規則の定めるところにより、その旨を町長に届け出なければならない。

 (1) 建築物等の新築、増築、改築又は移転

 (2) 広告物等の設置又は移転

 (3) 道路の新設又は改修等の土木工事

 (4) 屋外における物品の集積又は貯蔵

 (5) 土地の形質の変更

 (6) 樹木の伐採又は植栽

 (7) その他町長が景観づくりに影響があると認める行為

2 次に掲げる行為については、前項の規定は適用しない。この場合において、第3号に掲げる行為を行おうとする者は、あらかじめ、前項の例により、その旨を町長に通知しなければならない。

 (1) 通常の管理行為その他軽易な行為

 (2) 非常災害のために必要な応急措置として行う行為

 (3) 国又は地方公共団体が行う行為(前2号に掲げる行為は除く。)

 

(景観づくり重点地区等内の行為の届出)

第5条 条例第15条第1項の規定による届出は、景観づくり重点地区等内行為届出書(別記様式第2号)及び別表の左欄に掲げる行為の区分に応じ、同表の右欄に定める図書を町長に提出することにより行わなければならない。

 

[解説]

 重点地区等は、正に上富良野の「顔」として位置付けられる場所となります。重点地区等内におけるいくつかの行為については、町への届出が必要になります。しかしこのことは、規制や制限を目的としたものではありません。より良い景観づくりを進めていく観点から、届出行為に対する助言やアドバイスを行う機会として捉えています。また、通常の管理行為(例:建物の維持修繕、間伐)、非常災害時の応急措置的な行為については、届出の必要ありません。

◆ 道路沿いの民間広告看板は、あまり道路利用者にとって必需品じゃない。ハッキリ言って情報過多状態。

 景観にマッチしない建物が建ったり、いただけない広告看板が溢れている。特に看板は交通安全上も危険で日常生活を脅かしている。ある程度の規制もしくは基準を設けることは止むを得ない。

 

 (景観づくり計画との適合)

16条 重点地区等内において、前条第1項各号に掲げる行為を行おうとする者は、当該事業が当該地区又は路線の景観づくり計画に適合するよう努めなければならない。

 (助言及び要請)

17条 町長は、第15条第1項の規定による届出があった場合において、その届出に係る行為が景観づくり計画に適合しないと認めるときは、その届出をした者に対し、必要な措置を講ずるよう助言し、又は要請することができる。

 

[解説]

 重点地区等内における行為については、その行為を行う町民のみなさんや事業者の方々が、当該地区等の景観づくり計画の内容を十分理解し、地区等内における調和と協調を図りながら、事業や活動を行なっていただきます。また当該地区等の景観づくり計画とその行為が適合していない場合は、必要に応じた助言や要請を行います。

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第4章 景観づくり推進会議

 

 (景観づくり推進会議の設置)

18条 景観づくりを適切に推進するため、上富良野町景観づくり推進会議を設置することができる。

2 景観推進会議は、この条例の規定に定められた事項及び町長の諮問に応じ景観づくりに関する事項を調査し、審議するものとする。

3 景観推進会議は、景観づくりに関し必要と認める事項を町長に意見を述べることができる。

 (組織等)

19条 景観推進会議は、委員10人以内で組織する。

2 委員は、次に掲げる者のうちから、町長が任命する。

 (1) 学識経験者

 (2) 町長が適当と認める者

3 委員の任期は、2年とし、再任を妨げない。ただし、補欠の委員の任期は、前任者の残任期間とする。

4 前3項に定めるもののほか、景観推進会議の運営に関し必要な事項は、規則で定める。

 

(景観推進会議の会長及び副会長)

第6条 上富良野町景観づくり推進会議(以下「景観推進会議」という。)に会長及び副会長を1人置き、委員が互選する。

2 会長は、景観推進会議を代表し、会務を総理する。

3 副会長は、会長を補佐し、会長に事故あるときは、その職務を代理する。

(会議)

第7条 景観推進会議の会議は、会長が招集する。ただし、最初の会議は町長が招集する。

2 景観推進会議は、委員の過半数が出席しなければ、会議を開くことができない。

3 会長は、会議の議長となる。

4 景観推進会議の議事は、出席した委員の過半数で決し、可否同数のときは、議長の決するところによる。

5 景観推進会議は、必要があると認めるときは、関係者の出席を求め、その意見を聴くことができる。

(特別委員)

第8条 景観推進会議に特別の事項を調査審議させるため必要があるときは、特別委員若干名を置くことができる。

2 特別委員は、町長が任命する。

3 特別委員は、その特別の事項に関する調査審議が終了したときは、解任されるものとする。

(景観推進会議の庶務)

第9条 景観推進会議の庶務は、建設水道課において処理する。

(景観推進会議への委任)

10条 第6条から前条までに定めるもののほか、景観推進会議の運営に関し必要な事項は、会長が景観推進会議に諮って定める。

 

[解説]

 景観づくりの推進母体として景観づくり推進会議を設置します。景観づくりに関する施策の審議のみならず、必要なことは町長に対して意見反映ができることになっています。また重点地区等が指定された場合、重点地区等内の届出行為に対する助言等も行うこととなり、景観に関する学識経験者をはじめ、公募によって町民のみなさんから委員を募り構成し設置します。

 条例が出来たとしても、景観づくりを推進したり、チェックしたり、行政に対して積極的に意見が述べられる機関の設置が必要だ。

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第5章 支援及び表彰

 

 (支援)

20条 町長は、景観づくりの推進に有効、かつ、必要があると認めたときは、町民及び事業者が行う次に掲げる事業及び活動に対して、景観推進会議の意見を聞いたうえで、技術的な支援又は予算の範囲内において必要な経費を一部助成することができる。

 (1) 重点地区等内における景観づくりに係る事業及び活動

 (2) その他景観づくりを推進するにあたって、町長が特に必要と認めた事業及び活動

 (表彰)

21条 町長は、景観づくりに著しく寄与したと認められる行為を行った

 者を上富良野町表彰条例(昭和58年上富良野町条例第9号)に基づく

 規定により表彰することができる。

 

[解説]

 景観づくりの推進に積極的に関わり、大きな効果が期待できる町民のみなさんや事業者の方々が行なう活動に対して、町が支援をします。また、景観づくりに貢献された方への表彰制度も設けました。

◆ 景観づくりにつながる、地域住民活動への行政支援は欠かせない。呼びかけだけではダメダメ!

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第6章 雑則

 

 (委任)

22条 この条例の施行に関し必要な事項は、規則で定める。

 

施行規則

(趣旨)

第1条 この規則は、かみふらの景観づくり条例(平成16年上富良野町条例第5号。以下「条例」という。)の施行に関し、必要な事項を定めるものとする。

(委任)

11条 この規則に定めるもののほか必要な事項は、町長が別に定める。

 

附 則

この条例は、平成16年4月1日から施行する。

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最後に・・・

 かみふらの景観づくり条例が施行されたわけですが、これによってめまぐるしく変化するものではありません。景観づくりは長い時間をかけて少しずつであっても確実に取り組みを進めて行くことが必要です。 今後町では、長期展望にたって景観づくり基本計画を策定し、6章22条からなるこの条例が実効性のあるものとするためにも、景観づくりに向けた具体的施策を進めて行きます。