会 議 等 結 果 報 告 書

名 称

14回 行財政改革推進町民会議

日 時

平成19年3月22日 午後7時00分〜午後8時50分

場 所

上川南部消防事務組合北消防署 2階大会議室

出席者

岡本 康裕

 

服部 久雄

北村 碩啓

大道 俊夫

野尻巳知雄

堀内慎一郎

小野寺敏昭

 

長田 公一

 

菊池 愼一

 

佐々木幸子

森  武雄

福塚 賢一

 

野崎 孝雄

 

松本 鉄夫

安川美音子

 

松浦 正子

西條 正男

向山 安三

三島 功士

 

伊藤 元子

斎藤 利二

瀬川 英樹

渡部 純也

川上 幸夫

 

赤川 克子

 

行財政改革推進町民会議委員 15人

町長、助役、行革事務局長(企画財政課長)、総務課長、

企画財政課政策財政班主幹

事務局(行革推進班主幹、行革推進班主査)

内 容

 

会議の内容要旨

行革事務局長: 会議を開会する。

◎町長あいさつ

尾岸町長: 14回目の会議へ出席いただき、感謝申し上げる。これまで、行財政に関する様々なご意見、ご提言をいただいた。それらを真摯に受け止め、行政改革を推進させてもらうことが出来た。

  行財政改革は、これまで酒匂町長時代に第1次、私になってから第2次(H10〜H12)、第3次(H13〜H15)を経て、平成16年度からの第4次目を向かえ、行財政改革推進町民会議の皆さん25人のお知恵をいただき、行財政改革の推進に私の後ろを押していただいた。

  堀内議長には、第2次から第4次まで行政改革推進会議と、この町民会議のリーダーを担っていただき、改革の推進役として活躍いただき、感謝申し上げる。

  皆さんからのお力添えもあって、第2次からの行財政改革で約20億5,000万円の効果を上げることができたことに感謝する。

  国は三位一体改革で約9兆8,000億円の地方財源を削減し、代わりに3兆円の税源を地方に移譲してきたが、7兆円の地方財源が削減となった。本町では、歳入に見合った歳出構造の構築を目標に、行財政改革に取組んでおり、平成19年度予算では、必要目的基金を除いた9,800万円の支消と従来の基金支消規模を大幅に圧縮することができ、行財政改革の目標に一歩近づくことができた。また、福祉予算3.5%、教育予算6.2%と増額することもできた。今後とも、町民会議の皆さんのご意見をもとに、平成20年度の目標を目指して頑張っていきたい。

  平成19年度の町の全体予算は約113億7,000万円で、前年度対比で2億7千万円、2.3%減となった。町立病院経営は非常に厳しく、約8億円の欠損金が出そうな状況にある。抜本的に改革する時期を迎えている。今年5月1日にはセンター病院である富良野協会病院が新築開設され、町立病院のあり方が大きな課題となってくると考えている。

  平成19年度予算を編成できたのも、町民会議の皆さんのご意見、ご提言を受けたおかげと考えており、感謝申し上げるとともに今後とも皆さんのお力添えをお願いしたい。

 

◎議長あいさつ

堀内議長: 第4次の行財政改革の町民会議が今日で最後の会議となり、3月31日までの任期を終えることになる。この2年8ヵ月間に14回の会議へ、忙しい中の出席に感謝申し上げる。会議への参加者数は最高で22人だった。参加が1回だけの方がいたのは残念。忙しい中でも、出席いただいた委員もおられ、深くお詫びしたい。

  町長から第4次までの取組みのご挨拶をいただいたが、平成19年度予算は基金の繰り入れが大幅に減った。町政を推進するためには、町民ニーズをすべて棚上げする訳には行かないが、上富良野町は行財政改革の進んだ町といえると思う。行財政改革を進める上で、住民負担の問題もあるが、まだ住民の耐えれる状況にあると思っている。

  私たちの任期満了と同じように事務局を担っていただいた行政改革推進事務局もなくなってしまう。町民会議では好きなようなことを言わせてもらったが、事務局はそれをまとめていただいた。これまで事務局を担当された職員の方々へ感謝申し上げたい。

  この2年8ヵ月の皆さんのご協力に感謝申し上げる。

 

平成18年度行財政改革実施計画の進捗状況及び平成19年度予算概要について(報告)

○推進状況全般報告

○予算概要報告

堀内議長: 議題の行財政改革実施計画の進捗状況及び平成19年度予算概要の報告について説明を求める。

事 務 局: 別紙資料に基づき説明。併せて、当日配布の行財政改革推進町民会議のあゆみ概要説明。

企画財政課長: 別紙資料に基づき説明。

堀内議長: 折角の機会なので、お一人ずつ、質問でも感想でも良いので発言をいただきたい。また建設的な提言もあれば発言願いたい。

向山委員: (住民会へ統合補助金)事業について、大づかみな考え方は分かるが、新しい発想を持った自主的な活動を展開することは、(住民会には)難しいと思う。敬老会の積算基準が無くなり、自主活動が求められているが、地域の取組みに差が生じないか懸念される。

松本委員: 省くものは大分進んだと思う。必要なものは残し、ぎすぎすしないようにされたい。メリハリを利かせた行政を進めてもらいたい。気になるのは町立病院。スリム化をもう一度考えてもらいたい。

大道委員: 仕事の関係であまり参加できなかった。会議の内容を理解することが精一杯で意見を出せなかった。自分自身の勉強の機会となった。

渡部委員: なかなか意見を述べられなかった。書類を見ただけでは理解できず、説明を受けてからわかるという状態だった。

  一点お聞きしたい。見晴台公園は、そこを起点に誘導策があるのか、また道の駅にするなどの考えがあるのか。

田浦助役: 今のところ、道の駅にする構想はない。見晴台公園は十勝岳を眺望する拠点とし、町の観光施設等への誘導を図っていきたいと考えている。

野尻委員: 職員OBで話しづらかった。住民とのコミュニケーションが不足していると思う。地域住民へ(町の考え)が浸透していないと思う。もっと住民に理解を深めてもらう工夫をお願いしたい。

  行財政改革で縮減ばかりが目立ち、地域の活性化や町民が元気になる取組みを今後期待したい。

佐々木委員: 元職員の妻で話しづらかった。行政の動きを見せていただき、感謝する。

伊藤委員: 勉強させていただいた。町の(行財政改革)努力を知ることができた。上富良野町は、早くから行財政改革に取組んでいたため、夕張(財政破たん)のようにならなくて良かったと思う。

松浦委員: この町民会議で勉強させてもらった。社会福祉協議会で町議との懇談をしたが、議員の方にはもっと小さなことから知ってもらいたいと思う。

  女性も若い人に活躍してもらいたいし、(自治基本条例検討会議の)20代から40代の方が活躍していると聞き、うれしく思う。若い世代の活躍に期待したい。

瀬川委員: 今まで役場は遠い存在だった。この会議で少し身近になった。パブリックコメントや出前講座は今後も続けると思う。町民と話すこのような場を設けてもらいたい。(パブリックコメントや出前講座は)効率が悪いかもしれないが、こういうことを続けてもらいたい。特に20代から30代は子育てもあり、会議の設定も含めて考えてもらいたい。小中高校生徒の意見交流の場を設けてもらいたい。子供のうちから(まちづくりを考えることを)育成してもらいたい。

西條委員: 職員互助会(補助)に税金が使われていることは、この厳しい状況下でどうかと思う。ごみ手数料の引き上げがあったが、町民には困るとの声がある。町議の旅行は半分にできないのか。町議の報酬や退職金のないところもある。町職員は給料も減って待遇が悪くなっていると聞く。健康診断でも身体の悪い人がほとんどという。職員給与を削減することは酷だが、人員削減は止むを得ないと思う。

  住民会行事は一度行うと止めることは大変。(住民会統合補助金積算基準の)項目が増え、青少年の分もできたが、(高齢者を対象にした)ふれあいサロンの扱いなどは(積算基準になく、)住民会行事として廃止するか、継続するか、また住民負担をしてもらうか、など住民の声も様々で住民会として苦労している。

服部委員: 財政状況を見ると、富良野5市町村で上富良野町は負債率が高いのでないかと考える。市町村職員のラスパイレス指数も上川管内で常に上位に位置しており、不安に思う。現時点でどれくらいなのか。また人件費の削減は何%に達したのか。

斉藤委員: この町民会議の委員で応募した委員の心構えが、出席率の低さになっているのでないか。私の考えの原点は、町内会活動で話し合うことが大切だと思う。

森 委員: 町の建設工事は、工事のランクがあって町内の業者でない人たちが工事をしていると聞くが、地元の企業振興を図ることはできないか。

北村委員: 町はリーダーによって変わると思う。町民の理解を得る職員の努力が必要と思うが、町民会議のような組織を活用し進めていくことも必要と思う。

堀内議長: 今後に期待する。平成19年度予算から(課単位の)枠配分方式が導入されたが、なかなかすばらしいこと。担当職員が努力し、新しい発想ができることは良いことだ。

  町民会議の議論は、これで終了とする。今後とも、町政に対する参画をお願いしたい。

 

◎町長あいさつ

尾岸町長: 25人の町民会議の皆さんに感謝する。これまで多くの意見をいただいた。ご意見、ご提言を町政執行に活かしていきたい。

  行財政に関する様々なご意見、ご提言をいただいた。行財政改革には、平成10年から町民組織を設けて、私の背を押していただいた。議会対応や職員の考えもあって、なかなか進まないこともあった。行財政改革を進めようとする町民会議の皆さんや職員のおかげで進めることができた。

  行財政改革に着手しようとした当時、町の台所白書で「このままだと大変な財政状況になってしまう」と改革に着手した。改革を進めるには、新規の事務事業に取組むこともできずに今日まで来た。

  今後、国の財政措置の大きな変化がなければ、何とか財政運営を継続できるのでないかと考えている。国もこれ以上、夕張いじめのようなことも続けないと思う。町の債務は、18年度末で町債222億円、町単独の債務負担行為18億円。町債元金は150億円で、19年度にはその償還が11.2億円、21年度まで10億円台の償還が続くが、その後10億円を下回ることになる。

  基金は10億円程度だったが、現在18億円で総体では予定より9億円近く多く積立てられている。

  人件費については、約13%程度の削減になっており、ラスパイレス指数は98くらいである。議員は定数を削減し(18人から14人へ)、特別職は収入役を廃止してきた。今年4月には、役場の組織機構改革を実施するが、皆さんのご理解をお願いしたい。

行革事務局長: 以上で会議を閉会する。

 

[閉会:午後8時50分]