会 議 等 結 果 報 告 書

名 称

第9回 行財政改革推進町民会議

日 時

平成17年8月19日 午後6時00分から9時30分

場 所

役場3階 第2会議室

出席者

町民会議委員(堀内議長含め14名 別紙参照)

全課長

事務局(石田主査、谷口主査)、政策財政班深山主査

内容

行革事務局長:欠席委員の報告を行い、会議を開始する。

◎議長あいさつ

 ・本日は、第8回(7月22日開催)会議に引き続き、「事務事業の見直し方針」「補助金等の整理合理化」について、集中的に協議する。

 ・行政の実質的なリーダーである全課長職の出席をいただいている。各委員においては、忌憚のない意見をいただき、それらが様々な形で行政に反映されればと思う。

 

1 事務事業の見直し方針について

行革事務局長:資料説明

 ・配付の資料は、事業別予算の各事業ごとについて、各所管課の考え方を記載したものである。一般管理費等は除き、特に町民に関係の深い事業をピックアップしてある。

 ・あくまでも、各所管で整理した内容を記載しており、組織の考え方にはなっていない。組織の考え方として整理していくためにも、本日、皆様よりご意見を賜りたい。

議長:・全体を見ると、廃止はごくわずか。縮小については、どの程度の縮小なのかが課題となる。各所管課の整理としては、行政の責任上、現状維持が多く感じられる。

 ・11ページにわたる資料であり、ページをおって各委員からご意見をいただき、各課長から、見解等も賜りたい。

野崎委員:内容に入る前に議長に伺いたい。本日、意見のあったものは、町民会議として町長に提言することになるのか。

議長:提言したい。

野崎委員:・過去の会議の中でも、議員定数については、人口1,000人に1人程度の定数で良いのではないか。との意見もあり、大幅削減を期待したい。

 ・現在、町民のご不幸の際には町から、3,000円の香料が支出されているが、廃止しても良いのではないか。

 ・自治活動推進費の方針欄に、交付金の使途に「思惑のちがい」とあるが、どのような事か説明いただきたい。

議会事務局長:議員定数については、ご意見として賜る。まずは議会運営委員会におはかりし、議員協議会で協議していくこととしており、事務局長として委員会等へ報告したい。最終的には、議会で決定される事項であるので、その点については、ご理解願いたい。

総務課長:・香料については、H16年度に5,000円から3,000円に削減した経緯がある。現時点での廃止は、所管としては考えていない。

 ・住民会の交付金については、使途に制限のない交付金であり、「思惑のちがい」の表現は、削除させていただきたい。

野崎委員:敬老会が地区開催となった。75歳以上、1人1,500円という基準で経費が交付されているが、現状は、各地域で負担増となっている。「地域の自由な発想で」と記述されているが、現実は、「欠席者に、500円程度の記念品を。」と、町は言っている。そのような縛りがあって、本当に地域の自由なやり方に委ねられるのか。

保健福祉課長:町としては、欠席者にも何らかの対応をお願いしたいと考えている。住民会へのお願い事項と受け止めていただきたい。

斎藤委員:町長は、「テストケースとして地区開催しており、ダメだとすれば見直す。」と言っている。住民会長はOKといっても、各町内会長へ様々な負担の押し付けがおきている。今のやり方が、本当に、高齢者福祉に役立っているのか。

議長:住民会長会議等に図り、ご意見を賜っていってはどうか。

議長:保健センターにも、こどもセンターにも、こどものプレイルームがあるが、すく近くの施設で同様の機能は、非効率ではないか。利用が、特定のグループ化されることも心配となるので、配慮されたい。

保健福祉課長:利用者にとっては、選択の幅があったほうが良い。子育て支援の一環で対応したい。

議長:・在宅介護支援センターに単独で職員配置しているが、保健福祉課内で、もっと効率的な職員配置が、考えられないか。社会福祉協議会でも同様の事業があり、そういうものは、社会福祉協議会に、委ねていくことで、もっと効率化が図れるのではないか。

 ・療育推進費は、どのような内容の支出か。

 ・子育て支援センターが開設して半年程度になるが、効果はどうか。

保健福祉課長:・在介センターについては、3名の職員を配置し、ケアプラン作成、在宅訪問相談、介護予防事業等を実施している。

 ・療育推進については、発達障害児等の早期発見、早期予防の観点から、中富良野町と協議会を設け情報交換や連携を図るため、研修等を行っている。

 ・子育てサークルの活動も、自主的な活動の機運が高まってきている。

森委員:エキノコックス症対策が縮小とあるが、発症するようなことがあってはならない。

保健福祉課長:受診率は極めて低いため、既に申込み制の受診に見直しを行っている。

小野寺委員:ゴミ手数料を値上げしたいとあるが、道内でも高額の手数料と思うが。値上げでの対応は、誰でもできる手法、値上げしないで対応する知恵を絞るべき。

町民生活課長:ゴミの有料化は、H14年10月から実施し、2年8か月程たっており、現在一世帯平均3,500円程度で、係る経費の35%程度の負担を願っている。所管としては、50%程度のご負担を願うよう内部協議をしている。

副議長:ゴミ手数料が高額なため、郊外に投棄することが散見される。その対応も考える必要がある。

議長:町民農園は、H20年度で事業終了、廃止とあるが。

産業振興課長:現在の町民農園は、H20年度で終了としたい。状況やニーズ等を踏まえ、H21年度以降の対応を検討していきたい。H17年度の利用は、16戸となっている。

議長:指定管理者制度へ向けた基本的な考えは、公募か、現委託者の選定か。

行革事務局長:施設によって対応していくことであるが、基本の考えは公募である。

議長:制度移行が予定されているほとんどの施設は、振興公社が委託管理している。「パークゴルフ場」「白銀荘」など、民間事業者の入る余地があるように感じられない。

産業振興課長:振興公社に限るとは考えていない。公社以上の事業者の応募があれば、その事業者にお願いしていくことになる。

議長:現振興公社では、役場的発想で民間ノウハウが発揮される状況にはないのではないか。社長が助役である必要もない。「農協職員の受け皿となってる。」との声も聞こえる。指定管理者の選定には、競争性が発揮されるような工夫が必要である。

小野寺委員:四季彩まつりで、ラベンダー結婚式が行われているが、どのような効果があるのか。もう止めてもいいころではないか。

産業振興課長:厳しい時代でもあり、「観光にお金をかけていられない。」というご意見と思う。ラベンダー結婚式も、過去2組だったものを1組に縮小した経緯にある。限られた予算の中で、効果を高めていく方策に努めていきたい。

議長:公共下水道の新たな整備は、まだあるのか。

建設水道課長:計画面積の中で、新たな整備はない。

野崎委員:普及率はどの程度か。

建設水道課長:H15年度で、普及率(面)は73%、水洗化率で83%となっている。

野崎委員:オートキャンプ場の収入はどの程度か。

産業振興課長:H16年度で、収入14,400千円、管理費17,460千円である。

議長:教職員住宅に、未利用の住宅がかなりある。普通財産に移行し、公営住宅のような利用の仕方を図る考えが必要ではないか。

教育振興課長:教育委員会としては、施設も老朽化しており、維持管理経費を考えると、解体し53戸程度にしていきたいと考えている。

議長:遊休施設になっているとすれば、有効利用を検討されたい。

議長:学校の統合については、どのような考えをお持ちか。将来に向けた考え方を整理する必要があると、考えるが。

教育振興課長:少子化傾向にある中、将来的なあるべき姿を検討していきたい。地域とも、意見交換していきたい。

議長:英語指導助手の配置について、効果をどのようにとらえているか。

教育振興課長:生きた英語に触れることは、極めて重要であり、今の時代に欠かせないと考えている。

小野寺委員:東中の町民プールは廃止して、B&Gプールに統合して良いのではないか。

教育振興課長:夏休み中の短い期間の開設となっている。現状で利用できるまでは、利用していきたい。大きな改修等が必要となる場合には、廃止を考えている。

議長:江幌小学校の特認校の児童数状況は。

教育振興課長:17名在校。(地元児童5名、特認児童12名)

議長:特認児童をタクシー送迎しているが、本来、保護者の負担にすべきと考える。

服部委員:職員給与費が、H16からH17では、増となっている。人件費15%削減を目標に掲げているが、達成できるのか。

総務課長:職員数適正化計画を先般策定した。職員数の減と、制度の見直しをあわせて、目標達成に努めたい。

斎藤委員:6月議会で特別職、議員等の報酬改正があったが、削減の幅が小さい。もっと大きな削減を求めたい。

総務課長:報酬改正は、2年後に再度の見直しを行うよう予定している。

議長:他に意見がなければ、事務事業の見直しに関しては、以上で閉じたい。様々な意見が出されたが、行政において方針策定に向けた参考とされたい。

 

2 補助金等の整理合理化について

議長:92の項目が資料に記載されている。補助金比率が大きな意味を持ってくると思うが、各委員より、意見を求める。

野崎委員:・住民会交付金が、年々縮減されてきている。町の考え方をきっちり発信しなければならない。個人的には、もう少し削減する必要があると思う。

 ・消費者協会は、現在どのような活動をしているのか。廃止も必要。

町民生活課長:消費者協会は、街頭啓発や情報提供等の活動を行っている。

議長:一般廃棄物処理施設広域圏分担処理地域交付金は、当初の約束分か。

町民生活課長:当初の約束分であり、約束どおりH17年度で廃止予定である。

議長:北の大文字イベント事業補助が、大幅に削減され、廃止の方向とあるが。

企画財政課長:交付団体とは、昨年、廃止を前提に協議をしている。協議の中で、複数年かけて廃止していきたいと考えている。

議長:明るい選挙推進協議会は、義務設置の組織か。任意設置の組織であれば、廃止しても良いのではないか。

小野寺委員:明推協委員自体からも、必要性が薄いと言う声を聞く。

総務課長:任意設置の組織である。

議長:高齢者事業団の補助金比率が、10%程度であり、概ね自立しているのではないか。

保健福祉課長:高齢者事業団の運営自体は、概ね自主運営の状況にある。事務局人件費が、補助金の主な要素である。

議長:単価設定が高い(上がってきている。)との声がある。当初は、生きがい対策と言っていたが、現在は、完全に仕事となっている感が否めない。生きがい対策なら、もっと単価は安くていいし、仕事(商売)であれば、補助金は廃止すべきではないか。実態を調査して対応されたい。

服部委員:リフレッシュ・マイタウンとは、どういう団体で何を行っているのか。

産業振興課長:異業種交流の団体で、勉強会やイベント等を行っている。

野崎委員:厳しい現実を考えると、こういった団体の補助は、廃止していかないと、何も切れないのではないか。

産業振興課長:所管としても、縮減・廃止の方向で考えている。

野崎委員:地域福祉推進事業補助、ふれあいサロンに対する補助金と思うが、事業効果をどのように捉えているか。効果がまったくないとはいわないが、地域でお年寄りをわざわざ集めて実施しているというのが、実態と考える。

保健福祉課長:それぞれの地域で、ふれあいサロンが開催されているが、介護予防や閉じこもり防止等に一定の効果が発揮されていると考える。

向山委員:効果がないと思う地区は、補助申請しない。というように考えるべきではないか。

議長:事業主体の社会福祉協議会としては、当初3年の奨励策であったが、効果が高く、要望も強いことから、6年間の奨励策に延長されたものと考えている。現在、25住民会中、20住民会が実施している状況にある。

西條委員:職員互助会への補助は、どのようなものか。全国的にも批判の声が聞こえるが。

総務課長:互助会が担っている職員の厚生事業に対して補助しているが、補助対象経費を精査するとともに、対象経費の50%程度の補助にしていきたい。

野尻委員:住民会交付金の削減の意見があったが、あまり削減していくと、結局住民に負担を転嫁していくことになりかねない。

西條委員:住民会として、やりたい事業もできなくなってくる。

向山委員:交付金を削減しても、住民会へお願いしている事業を町が直接実施すのであれば良いのではないか。事業を押し付けられている。という印象が強くなっているのが現状ではないか。住民会は、地域の自主的団体である。

議長:補助金に関しては、安易に縮小、廃止するものではなく、その効果がどうなのか、ということが大切になってくる。

議長:・文化連盟の補助金比率は24.6%、体育協会が55.6%と、ずいぶん違いを感じる。

 ・女性スポーツ協議会は、補助金比率92.8%となっているが、会費等自己財源はどうなっているのか。本来自己財源で活動するものではないか。50,000円という小額補助でもあり、廃止が必要。

斎藤委員:商工振興補助に、中茶屋の経費が含まれていると思うが、効果はどうか。駐車場もなく、賑わいを取り戻す事業としては、効果が見込まれないのではないか。せっかくの施設でもあり、効果的な活用に努められたい。

産業振興課長:空き店舗対策としてスタートしたばかりであり、今後の利用等、状況を見極めて効果的な活用に努めたい。

議長:・学校給食費事務交付金が、交付されているが、学校の本来業務ではないか。事務費を交付するのはおかしい。廃止すべきと考える。

 ・上高の振興補助についても、校舎が新築され、今後は高校独自の努力を促していくべきではないか。

 ・学校関係については、児童生徒数が減少していっており、全体としては、減額されていくべきものと考える。

野崎委員:観光協会に単年度で、15,000千円もの補助をしている。人件費がどの程度を占めるのか。また、営利事業を行う法人でもあり、そのような法人に毎年多額の補助を行うことがどうなのか、疑問である。昔、役場庁舎内で運営していた時代のように、小じんまりとした運営に戻すことも、検討すべきと思う。

議長:他に意見がなければ、補助金については、以上で閉じる。

 

3 その他

議長:その他の件で、ご意見があれば求める。

議長:町税等に関してだが、不納欠損処理して、滞納繰越が一向に減っていないということは、問題である。

野崎委員:H16年度の決算が出たと思うが、H16年度の数値をお知らせいただきたい。使用料等の滞納状況についても、お示しされたい。またH14年度に大きな欠損処分を行っているが、その内容を説明されたい。

総務課長:(H14年度税務課長として)東京の法人による滞納で、東京国税局で差押さえされ、当町への配当はなかった。

税務課長:H16年度の各数値については、資料にして後日配付する。

議長:事務局から、その他で何かあるか。

事務局:本日のご意見を町長へ提言するとのことだったが、議事録を整理し、提言書を事務局でまとめ、議長にご確認を願うことで処理して良いか。

議長:私1人では漏れがあっては困るので、副議長と確認させてもらうことで、お任せいただいてよいか。また、確認した提言書は、次回会議には全委員に配付したい。次回会議は、定例で10月の予定となっている。

全体:了承

議長:他に発言がなければ、以上で本日の会議を閉じる。

 

閉会:午後9時30分

 

 

第9回 上富良野町行財政改革推進町民会議 委員出席状況

委員氏名

出席

備考

委員氏名

出席

備考

委員氏名

出席

備考

岡 本 康 裕

 

 

北 村 碩 啓

 

野 尻 巳知雄

 

堀 内 慎一郎

 

長 田 公 一

 

 

佐々木 幸 子

 

森   武 雄

 

野 崎 孝 雄

 

安 川 美音子

 

 

松 浦 正 子

 

 

向 山 安 三

 

伊 藤 元 子

 

斎 藤 利 二

 

渡 部 純 也

 

赤 川 克 子

 

 

服 部 久 雄

 

大 道 俊 夫

 

 

 

 

 

小野寺 敏 昭

 

菊 池 愼 一

 

 

 

 

 

福 塚 賢 一

 

 

松 本 鉄 夫

 

 

 

 

 

西 條 正 男

 

三 島 功 士

 

 

 

 

瀬 川 英 樹

 

 

川 上 幸 夫

 

 

(出席者14人)